魚屋の日本人おばちゃん

スズキの卵でからすみを仕込み始めてからも、ボラの卵でからすみで作ってみたいとの思いは捨てがたく、翌週もフェーラ(市場)に行ってみました。          2件目の魚屋に、年配の日本人らしきおばちゃんが居たので、いきなり「ボラの卵ありますか?」と聞いたら「今週は入ってないね」。                 うれしいことに日本語は完璧に通じました。でも、ショウケースの先を眺めて行くとボラの卵らしいものが置いてったので、「これってボラの卵じゃないの?」とそのおばちゃんに聞いてみると、「それあんまり新しくないんだよ。おいしくない。」     なんと自分が売っている商品をキッパリ否定してきました。           「それって、売れ残りって意味?」と聞くと、「そう、先週入ったものでちょっと古い」。私が日本人なので、魚にうるさいとみて正直教えてくれたのだろうか?    この短いやり取りで、私はこのおばちゃんの言うことを信用することに決めました。 「今度来る前にここに電話して、ボラが入っているかどうか確認したらいいよ」と、名刺をくれました。                               「名前は何て言うの?ボラが入ったら連絡してあげるから電話番号教えて」     彼女の名前はTakakiさん。名刺にはPescados Takakiとあったので、Pescadosがファーストネームかと思いきや、それは魚屋を意味するポルトガル語でした。     「ポルトガル語ダメ?」                           「もう覚えられないよ。覚える気力も無くなってきたし」             「いつ来たの?ここに居たらすぐ覚えるでしょう」               「若かったらね。とにかく連絡待ってます、よろしく」

 

*Takakiさん。カレイを3枚におろしたものを2つ購入。ほんとは皮が付いていた方が好みなんですが、もう取ってあったので仕方なし。
*Takakiさんの名刺

翌週も連絡はなかったけど、野菜や果物の買い物もあったのでTakakiさんの魚屋によってみると、「あ、ボラの卵ね、今週も入んなかった」               「いや、いいんですけど、今日はなにかいい魚ないですか?干物にしたいんだけど」 「うーん、じゃカレイなんかどう?さっきさばいたばかり」            「えっ?カレイがあるですか?じゃ是非それ一つください」 もう実物も見ずに即注文しました。信用しているということもありますが、実際カレイを干物や煮物にしたくて(唐揚げもいいですが)買えないものかと思っていたところでした。        一塩したカレイの干物は、えんがわもついていて、たんぱくな白身ではあっても味わい深く、また日本語が出来て信頼できる魚屋さんに出会えたことがさらに味を引き立ててくれているようにも感じたのでした。

からすみを作る

前任者のMさんから太田和彦の「(一人)家飲み」というYoutubeのシリーズを送ってもらい、それを見てからすみを作ってみることに決めました。その「家飲み」では、からすみが良いつまみだとか、作り方などを紹介しているわけではないのですが、一人家で飲む際のこだわりのようなものを発信しており、私も家飲みも久しく、ブラジルには東麒麟という日本酒もあることだし、またボラの卵はフェーラに行けは割と手軽に手に入るし、ということで思い立ったわけです。

早速週末フェーラ(市場)にボラの卵を買いに行ってみたのですが、その日に限ってボラの卵は売っておらず、魚屋のおっちゃんが勧めてくれたのはスズキの卵。サイトのレシピによると、からすみはボラの卵でなくてはいけないというわけではなく、小粒の魚卵であればなんでも構わないそうです。たらこなんかでもOK、だけど鮭の卵(筋子)は粒が大きいので向いてないかも知れません。                   ボラの卵とスズキの卵、どちらが高級なのか知りませんが、初めてでもあるし失敗してもいいや、ぐらいな気持ちでスズキの卵を使っての挑戦となりました。ちなみにからすみとは、唐墨のことで、形が中国の墨に似ているということで、ボラそのものとは直接関係ないようです。                              作り方はいたって簡単。血抜きした後、1週間ほど塩漬けにして、その後塩抜きして2週間ほど天日干しを繰り返すだけ。ちょっと手間というか、時間がかかるだけです。  でも、日本の珍味の代表格の一つ、酒の肴には最高といわれていますし、これも発酵食品と思われますので、挑戦のし甲斐があります。

*塩漬けした直後。このまま1週間ほど冷蔵庫に置きます。
*1週間後、塩抜きしてから干し始めのスズキの卵。24時間水に漬けて、塩抜きした直後は魚臭さが出てきて失敗かと思われました。
*めげずに天日干しを続けると、魚臭さも抜けてきて、形は悪いけどからすみらしい飴色になってきました。

10日ほども経つと、ほぼ水分が抜けたので完成も近いとかと思い、端っこを切ってつまみ食いしたところ、程よい塩味で、確かに日本酒にぴったしの味。スルメに似たような味わいです。                                 でも考えてみたら、私は本物のからすみを食べたことがあるようなないような。仮にあったとしても味を覚えていません。よって自分の作品が成功だったのか、失敗だったのかがわかりません。でも、自分で食べるだけなんだから、自分で食べてみて悪くないのなら問題なし。次はボラをつかって食べ比べてみよう。

DECATHLON

ゴルフ場が再開して、一応冬でもあるし、長そでのアンダーウエア―が欲しいと思い、ゴルフ仲間に買えるところを聞いてみたところ、「日本領事館のビルの地下にデカスロンというスポーツ店で30レアル(600円)ぐらいで売ってますよ」と教えてもらいました。日本領事館といえばアパートから歩いて3分ほどのところです。善は急げ、早速ゴルフから帰宅後すぐに出かけてみました。                     入口で検温して地下に入っていくと、思いがけず立派な店がありました。パウリスタ通り沿いですから、その前は何度となく通り過ぎていて、DECATHLONとはどういう意味だろう?ポルトガル語だろうか英語だろうか?なんの店あるいは会社なんだろう?ぐらいには思っていたのですが、こんな大きななスポーツ店だったとは。  DECATHLONとは英語で「十種競技」という意味でした。あまりなじみはないけど、オリンピックの種目でもあるんだろうか? 店は、アウトドア―用品、スポーツウェア―、シューズ、テニスラケット、自転車等ほぼ何でもあります。特にウェアーの種類が多いように見えましたが、残念なことにゴルフ用品は見当たらなかったです。やはりブラジルではゴルフはマイナーなスポーツのようです。

*左側の看板の下がDECATHLONの入り口。店は地下2階です。
*階段を下りて、入口に立っている店員の検温でOKであればなかに入れます。
*アンダーウエア―の安売りコーナー。49.99レアル(約1,000円)で長そで。30レアルは半そででした。
比較的物価の高いブラジルにしては安いと思います。

こんな身近なところにこんな大きなスポーツ店があることを知って、アウトドアー派の私としては少しうれしくなりました。紙を買うにも一苦労かと思いきや、その気になればアパートの近くに3件も4件も文房具屋があることが分かったり、改めて便利なところに住んでいることを認識した次第です。                     東京の自宅近くにもなんでもあるにはありますが、スポーツ店は本当に小さいのが一件あるのみ。ゴルフ用品はおろか、たぶんテニスラケットのガットの交換も出来ないとおもいます。もっとも日本の場合は、ゴルフ場でなんでも売っていますのでさほど問題はないですが。

その日は週末。DECATHLONからパウリスタ通りを渡っての帰り道、いつの間にか道沿いのレストラン、パブが結構賑わっているのが目に入りました。恐らく夜遅くの営業は出来ないと思いますが、長いこと籠の鳥状態でストレスも溜まっているので、わずかな時間でも友人とストレス発散ということでしょう。3密っぽいのはちょっと気になりますが、やはりオンライン飲み会ではねぇ。こちらの日本人社会でもオンライン飲み会をやっているグループもありますが、私はいまいち参加する気になれません。単なる食わず嫌いというだけなのかも知れませんが。

*屋根の下は結構スペースがあって、夜はホームレスの寝床になっていましたが、今は彼らもどこかに引っ越したかも知れません。
*道を挟んで反対側のパブ。こちらではBar(バール)と言っています。Barというよりレストランに近いかも知れません。若者が多いですね。
*上と同じ店の近影です。

茹でトウモロコシ売り

インドでは5月ごろになると「焼きとうもろこし売り」が道端50mおきぐらいに出現していましたが、こちらサンパウロでは茹でトウモロコシが一般的で、年中営業しています。茹でトウモロコシが入ったカップを片手に、食べながら歩く人も良く見かけます。写真のようにナイフで荒っぽくそぎ落とすので、芯の一部も混ざってしまい、さらにトウモロコシそのものもスイートコーンとはだいぶ違うため2-3口食べてどうでもよくなってしまいました。せめて芯が混じっていなければ、バターの味でなんとかたべられと思います。お値段7レアル(約140円)也。

*メトロの出口脇です。発砲スチロールのカップからその場で食べるのが一般的です。
*写真ではわかりにくいですが、ほとんどの粒に芯の一部が付いたままです。取り除くわけにもいかず、誠に食感悪し。

多くの茹でトウモロコシ屋は「加工品」も扱っています。それらも前から気になっていたので、今回初めて「Cural」というものを試してみました。トウモロコシを原料に作ったプリンと言ったところです。まずくもないけど、積極的に食べたくなるようなものでもありません。1カップ6レアル(約120円)也。               下の写真に写っている「Bolo」とはケーキの意味で、トウモロコシケーキ。「Pamonha」は試してはみませんでしたが、トウモロコシを潰してチーズなどと混ぜたものに見えました。トウモロコシの葉っぱで包んで売っています。        こんな店はフェーラ(市場)が開かれる日には必ずと言って良いほど出店していますので、それなりに人気があるのだろうと思われます。

*トウモロコシジュースなんてのもあります。アルコールが入っていたら試してみてもいいのですが。それはすなわちバーボンですね。
*Cural。プリンの意味かと思いましたが、単に名前で特に意味はないようです。振りかけてある茶色の粉はシナモン。

かえすがえすも、日本の(北海道の?)スイートコーンは本当にすばらしいです。  しかし、仮にブラジル人に日本のスイートコーンを食べさせても、「なにこれ、甘すぎ!」なんて言うかも知れません。味覚が違いますから。             コロナ以前、社員とランチ食べている時に日本のお米(ご飯)の話になったのですが、彼ら(日系人ではなくて純粋なブラジル人)は日本のお米はおいしく感じないと言ってました。こちらの標準的なお米はパラパラで、フェイジョアーダ(豆と肉の煮込み)みたいなソースでもかけないと、とても食べられたものではないと私は思いますが、現地人はそういうお米がおいしく感じるようです。                  同じように牛肉も日本人は霜降りとか柔らかい肉が好みですが、ブラジル人にしてみれば、まずいとまではいかないまでも「あんな肉しょっちゅう食えるか!?」となると思います。たしかに、毎日のように食べるとしたら、あんな油たっぷりの肉なんて続かないでしょうね。甘いモチ米を毎日食べるようなものかも知れません。

ゴルフ場再開

ほぼ5か月閉鎖しておりましたゴルフがようやく再開となりました。休業していた理由はもちろんコロナですが、コロナ問題が解決したとか、落ち着いたというわけでもなく再開の理由はよくわかりません。                        スタートは10分間隔(普通は8分間隔)、キャディー無し、ショーシャルディスタンス確保、グリーンの旗は差したままなど、もっともらしい対応策を周知しての再開ですが、どれもほとんど意味があるとも思えないもので、州政府から再開の許可を得るための方便と言ったところです。    

*朝8時ごろのスタート前。この日はすこしガスってますが、気温は16度くらいとそれほど寒いわけではありません。

 なにはともあれ、週末も引き籠り状態でイライラしていたところ、3密とは無縁の山のなかで体を動かすことが出来るのは、言葉にできないほど気持ちの良いものです。 もしこんなところで感染するとしたら、サンパウロの街に住んでいる人間はとっくに感染しているに違いありません。ま、空気感染はしないという前提ですが。      キャディー無しは、コロナ対策としてはそれなりに意味があるのかも知れませんが、このPLゴルフ場はアップダウンが激しくて、自力で坂を上るのはかなり重労働です。キャディーさんのありがたみが身に沁みるほどですが、18ホールで100レアル(約2,000円)の出費もなくなり、かなり安上がりのレクレーションとなりました。入会時には100万円ちかく払いますが、プレー費(グリーンフィー)は必要ありませんので。

*27ホールあるうちの一つ、Pansyコースの最後はきつい上りで終了します。スキーの斜面で言えば中級コースぐらいで、最後に道具を運びながら上るのは足がつりそうになります。

レストランは閉店のままかと思いきや、意外にこちらも再開。しかし外での飲食のみで、屋内での飲食は禁止。これは意味があるかと思われます。以前も書きましたように、真冬にも関わらず日中は27-28度ぐらいまでなりますので、外の食事でなんら問題なし。                                    どうしてもコロナ関連の話題になりがちですが、さすがブラジル「うちの会社では3人感染した」とか「社員ではないけれど身近な人で死んだ人がいる」とかいう会話が普通に聞こえてきます。

*もともと4人掛けのテーブルだったのですが、2人までで、間には透明アクリル板で仕切られています。
*終了後の一服は真冬というのにこの日はカキ氷です。写真はあずきに練乳掛け。

実はブラジルのハンバーガーは旨い!

これまでMacDonaldとBurger Kingを何とか試してみましたが、どちらも大差なくイマイチと書きました。                             しかし、実際にはブラジルのハンバーガーは旨いです。MacやBurger Kingのものでなくハンバーガー専門店のものです。文房具屋とは違って、ハンバーガー屋やいたるところにあり、ランチタイムのみならず夜でも多くの人が買っていたのは知っていたのですが、「夜メシにハンバーガーかよ」なんて感じで見ておりました。しかし専門店のハンバーガーはFast Foodではありません。わざわざ「Slow Food」なんて看板を掲げているところがあるくらいで、ちゃんとした店だと製作に時間もかかりますが、相当旨いです。Macなんかとは全然違います。もっとも値段もですが。安くても30レアル(600円)もします。肉の量は120gとか150gとか選べますし、パンもオリジナリティーがあって、店によって違いを出しています。                     ハンバーガーはいわば国民食で、日本で言えばラーメンやすしと言ったところです。 回転ずしがMacやBurger Kingで、普通の寿司屋がハンバーガー専門店でしょうか。最近の回転すしはクオリティーがすごく良いという話も聞きますが。

*近所にあるThe Fiftiesというハンバーガー専門店。
*The Fiftiesから家に持ち帰ったので、少々形が変ですが味はGoodです。
*近くのショッピングセンター内にあるMadeloというハンバーガーショップ。サンパウロにはあちこちにあります。この日はまだテイクアウトのみ。
*Madeloはフランスパンを使っていて、また一味ちがいます。(この写真は店のサイトより)お酒も普通に飲めます。

ブラジルは人口が多いので、市場は大きくともMacやBurger Kingが入り込むのは厳しいところかも知れません。日本でハンバーガーと言えば、Macというイメージがあり、きっとMacにとっては日本はおいしい市場だと思いますが、ブラジルではそうはいきません。インドにCOCO一番のカレーが進出するようなものです。          でも、先日も書きましたが実際日本のMacはクオリティーが高いと思います。しかも一時期ハンバーガー一個100円なんてこともありましたが、現在の値段はどうだろうと気になったので、サイトを覗いてみると、なんと今でも110円!チーズバーガーが140円!これは安い。ブラジルの3分の1。専門店の5分の1。                ひと昔前は、日本と言えば物価が高い国という印象を誰もが持っていましたが、今や隔世の感があります。残念ながら給与も同様で、今やオーストラリアやシンガポールはもちろんのこと、初任給では韓国にも負けてるという話もあります。

朝飯スタンド

パウリスタ大通りに沿って地下鉄が通っており、毎朝出口(駅)の近くには朝飯を売っているスタンドがたくさん並びます。                  ブラジルの朝ごはんは、バターを塗って焼いたパンとコーヒーが定番。でも道端で売っているのは焼いたパンではなく、ハムとチーズを挟んだだけの簡単なサンドイッチか甘めのカステラのようなパン。コーヒーは家で作ったものをポットに入れて売っています。通勤途中の人が利用しているのはいいのですが、時々ホームレスの人が毛布(らしきもの)をかぶりながら買っている場面を見ることもあり、どことなく衛生上の問題があるような気がして、これまで試したことはありませんでした。もちろんホームレスの人が作ったわけではないのですが。

*早朝なので少々寒めでしたが、それでも道路沿いの温度計は16度と表示。ガスボンベがあるので、簡単なパンケーキみたいなものも出すのでしょう。

でもサンパウロに1年近くも住んでいて、毎日見ている身近なものを一度も試してみないのは片手落ち、というかもぐりと言うか、今回初めて試してみることにしました。ほとんどの人はその場で買ったパンを、ポットからのコーヒーを飲みながらその場で食べます。私はコーヒーは基本的に飲まないし、レンジで温めて食べたかったので持ち帰りました。ちゃんとそれ用の袋もあります。ハムとチーズを挟んだ簡単なサンドイッチ、お値段は3レアル(約60円)。パンの値段は普通1レアルぐらいだろうから原価は半分ぐらいだろうか。                   家に帰って中身を開けて見るとバターも付いていなくて、薄いハムとチーズが挟んであるだけ。バターを少々ぬってレンジで温めて牛乳と食べましたが、味はさほど期待もしていなので、極めて普通というか見た通りのままです。        でもこれで朝飯を済ませるなら極めて簡単で安上がり。別途スープでも作るなら別ですが、後片づけも必要ないし、超らくちんです。こんなものでもひと様が作ってくれたもの。コロナのお陰で、ほとんど自炊を強いられている身にはちょっと魅力かも、なんて感じたのでした。

*私が買ったのは右側のボックスの中のパン。左のボックスはたぶんパウンドケーキ(スポンジケーキ?)のような甘いパンと思われます。
*家に帰ってレンジで温める直前。見ての通りの普通のパンにハムとチーズを挟んだだけのものです。
*パウリスタ通りには早朝から警察がたくさん出ているので、安全面では一応安心です。パトカーのすぐ前はマスク売りです。

揚げ小丸

在宅勤務が始まって4か月が経とうとしていますが、それでも月に2回くらいは事務所に行きます。アパートの掃除をしてもらっている時間(月一回、約半日)と事務所でしかできないことがある場合です。                   今週月曜日(7月13日)はどうしてもプリントアウトしてサイン(ハンコ)をしなければならない書類があり、そのためだけに事務所に行って来ました。これって 日本で今、ばかばかしいと言われている典型的な出社の事例ですね。でもハンコはともかく、プリントアウトはどうしても必要だったので仕方ありません。事務所までは電車と歩きを入れても30分ぐらいですからどうってことはありません。   またブラジルは意外に年配者に優しく、メトロの利用は60歳以上は無料です。申告するとスイカのようなカードが発行され、自動改札が通過できます。その日は真冬のはずなのにまたも日中28度と真夏のような陽気。道行く人はみんな半そで、歩くと汗ばむほどです。

サンパウロでは7月6日から、公共スペースでマスクを付けなければ罰金が課せられることになりました。個人に対しては524.59レアル(約1万円)、商業施設でマスクをしていない人がいた場合には、施設に対し5,025.02レアル(約10万円)という恐るべき額です。金額もさることながら、なぜ上記のような半端な金額なのかはよく分かりません。さすがに街ゆく人たちも電車の中もみんなマスクをしています。自分のためでもありますからね。

*時間は月曜日の昼下がりのメトロ。さすがに空いています。

事務所での仕事はプリントアウトして送るだけですから簡単だったのですが、近くに日本風せんべいが売っている店があることを思い出し、帰りに寄ってみました。そこは基本的にナッツの専門店なんですが、なぜか日本の歌舞伎揚げの小型版(揚げ小丸)が売っています。お米を油で揚げたせんべいって、ブラジル人にとってはナッツに近いものなんでしょうか?                     コロナ以前になりますが、ランチの後女性社員にこの店に連れて来てもらって、この揚げ小丸少々と乾燥ニンニクを買ったことがありました。揚げ小丸は2種類あって、前回買ったものはどちらだったか覚えて無かったので、「試食したいんだけど」と身振りでお願いすると、分かってはくれたのですが、どうも「外に出てくれ」と言っているようです。 たぶん店内で食べる(マスクを外す)ことを避けてほしかったのでしょう。 なかなか徹底しています。外に出るのは歩いて数歩ですからなんのことないですが、道に出たら手のひらに2粒ほど置いてくれました。そしてもう1種類の方も2粒。                          揚げ小丸のお値段は256gで15.87レアル(約300円)。さほど安くもないですが、日系スーパーで日本の歌舞伎揚げを買うよりはずっと安いし、味は結構近いです。現地での名前は「Biscoito de Arroz Com Bar」。「Bar(Pub)付きせんべい」とは?確かにおつまみにもいいけど、そんな意味でもないだろうな。

*もちろん写っているのは店員さんの手です。みんなマスクとフェイスカバーを付けてます。
*店内を外(道)から。ナッツを中心に砂糖、小麦粉、調味料なども売っています。

アラブ料理発見

いつものようにキョロキョロしながら散歩していると、スタンプが買えた文房具店「Papelaria」の道を挟んでちょうど反対側あたりに、アラブ料理店の看板を発見しました。アラブ料理は、酒を飲むことを前提にしていないせいか、また気候の関係か発酵食品が少ないこともあってそんなに好きでもないのですが、ケバブ(カバーブあるいはシシカバブ)だけは大好きでした。 ケバブというのは広い意味があるかもですが、私にとってはミンチ肉をつくね状に固めて焼いたものです。    これは試してみるしかない!懐かしさも手伝ってさっそく翌日試してみることにしました。先日経験したインド料理屋のように、期待しすぎなければ問題なし。

*サンパウロでは今月6日から人数と時間の制限はあるものの、レストラン、床屋などが再開OKとなりました。
*私の他には客は一組だけ。寂し気なおじさんの背中ですが、反対側に奥さんと思われる女性が完全に隠れてしまっています。店員との会話からすると、どうもアラブ系のご夫婦のようでした。

テイクアウトのつもりで行ったのですが、店のなかでも食べられそうだったのと、案内役のお兄さんが英語で対応してくれたので、久しぶりに中で食べることにしました。ケバブは作り立ての方が良いに決まってるし。             案内によると、「本来はビュッフェ形式だけれど、(コロナの影響で)一品づつウェイターが料理を持ってくるので、好きなものを取るようにしてください」   どんなものが出てくるのか「全体像」を事前に見せてくれたらありがたいとは思いましたが、目的はケバブだったので、ケバブさえ出してくれれば問題なし。   スタートは、定番の豆から作ったアラブ独特のペーストやアラブ風野菜サラダの後にケバブが運ばれた時は、鳥の串焼きや名前は思い出せなけどあまりおいしくなかった覚えがある料理なんかもありましたが、ケバブのみ選択。どれも食べ放題ですがケバブ2個だけを取り、ケバブを包んで食べるためのアラビアンブレッドを注文。                                   しばらくして、もう十分だったので、「チェックしてください」というと、「かしこまりました。ではデザートをお持ちします」 やはりデザートありか、そうだろうな。でも、このところ甘いものなんかほとんど食べてないのでたまには良いかもと、食べ始めましたがあまりに甘く頭が痛くなるほどでした。これはブラジル風ではないかと思います。ランチでしたがお値段R$47 ‐(約1,000円)。インド料理屋よりはずっとリーズナブル。

*左に主に豆から作った3種のペースト。上の緑は野菜サラダの一部。最初は山のようにありました。
 ケバブはまあまあでしたが、アラビックブレッドは発酵させていないため、やはりインドのナンに比べたらはるかに味わいなし。
*強烈な甘さのケーキ。元々甘いケーキにシロップがかかっています。でもたまには甘いものもいいですね。

もう5-6年前になりますが、UAE(アラブ首長国連邦)ドバイの定宿の近くにあった「Baghdadi=バクダディ」という店のケバブは絶品でした。バクダディというとIS国の指導者の名前ということですが、まさかその人の名前から採ったわけではなく、アラブでは一般的な名前の一つなんでしょう。バクダッドっ子とかバクダッドのお父さん、といった意味でしょう、たぶん。ちなみにイラクと言うと、日本ではとんでもない国のように思われているかも知れませんが、アラブ諸国にとってはもっとも正統なアラビア語を話す国として尊敬されています。メソポタミア文明発祥の地ですからね、当然かもしれません。                  このサンパウロのケバブ、UAEのバクダディに比べたら、やはり50点かな。

タンシチュー

Rabada(牛テール)料理の成功に気を良くし、レシピの裏側にコピーされていたタンシチューにも挑戦することにしました。もちろん初めてです。フェイラ(市場)には必ずと言って良いほどRabadaと隣り合って牛タンが売っています。   ブラジルでも牛テールやタンは内蔵とみなされているのか値段も手ごろです。一つ20レアル (約400円)ほど。一匹の牛からこれだけしか取れないんだから、値段はもっと高くても良いような気がしますが、需要は多くは無いということでしょう。正直なところ、牛テールは問題なかったのですが、牛タンは見るからにそれらしくて、これまで買って料理してみようとは考えませんでした。牛タンの塩焼きなんて大好きなんですけどね。切って皿に並べてしまうと「舌」というのはほとんど意識させないし。でも 焼き鳥といいながら、豚や鳥の内臓を普通に食べているし、考えてみれば卵だって卵巣の一部なんだから内臓そのものではないか!?しかも日本人はそれを生きたまま(生で)食べています。牛の舌が気持ち悪いというのは錯覚というか、慣れていないだけの事。

*フェイラの牛タンコーナー。なかなか長いものです。右側はレバー、その先がRahada(牛テール)です。牛タンは奥に見えるもの2つが皮つき、手前の4つが皮を剥いたものです。
*一個800グラムほどの牛タン。当然ですが、レシピで使う重量とほぼ同じでした。

一個というか一本というか、800グラムもあります。お箸でつまみ上げるのも大変です。考えてみれば800グラムの肉なんて買ったことがありません。一部を切り分け、塩焼き用に冷凍庫へ。

*クリームを少々かけて、柔らかめのフランスパンと。美味でありました。このお皿には2切れ入っていますが、1つのタンからは大小15切れぐらい取れます。先の方は小さくなりますが、筋がなくて食べやすいです。
*後日食べたタン塩焼き。タンは割とさっぱりしたイメージがありましたが、油がものすごいのでびっくりしました。霜降り肉以上かも知れません。