一時帰国

コロナ禍でいろいろ制約があるものの、思い切って日本に一時帰国することにしました。2月以来およそ8が月ぶりです。                       日本に帰っても2週間の待機期間があるなら帰る意味がほとんどない、とこれまで一時帰国することはあきらめていたのですが、日本でやらなければいけないこともそれなりに溜まってきたので、今回は約3週間強のかなりゆっくりとした一時帰国です。

ブラジルからは北米経由でも欧州経由でもほぼ同じ時間がかかりますが、現在米国は乗り継ぎのみでもブラジルからの入国を認めておりませんので、今回は欧州経由。   テニス仲間のLさんが経営しているJBトラベルという旅行会社にLH(Lufthansa)の格安の航空券を取ってもらいました。SPからフランクフルトまではLH、フランクフルトから羽田まではANAです。値段はなんと4441.19レアル(約86,000円)と格安。ここに税金が16,000円ぐらいかかりますが、合計でも10万円ちょっと。インドからの運賃と変わりません。航空会社には気の毒ですが、コロナの影響で良いこともあります。   空港も空いていました。待ち時間ゼロです。SPからフランクフルトまでは結構混んでいたものの、フランクフルトから羽田まではほぼ3席に一人という具合で、ほぼ全員が横になれるという状態。特に私は腰が悪いので、横になれるかどうかで疲れ方が全然違ってきます。なにせ片道24時間以上のフライトですから。

*SPの空港内。職員が暇そうでかわいそうなくらいでした。
*ANAの機内。機種は787だと思いますが、ほぼだれもが3席占領できる空き具合。
*LHの機内食。選択肢は無く一種のみ。パスタだとイスラム教徒でも、ヒンズー教徒でもだれでもOK。 作る方も簡単だろうな。パンが強烈に冷えてて食べる気せず。
*ANAの機内食。2種類の選択があったと思いますが、これはビーフカレー。おつまみやサラダ、いなりずし、卵焼きなども付いて、LHよりはるかに良いです。

さて、羽田でのPCR検査。機内で必要な書類(4枚ほど)が配られ、まずはそれらの書類をチェックの後、唾液を1‐2㏄ほど採取して提出。最近は大分短時間で結果が出るようになったらしく、待ち時間は1時間ほどでした。もちろん陰性。係官から、「公共交通機関を使わないで帰れますか?」という質問がされますが、「はい」と言えば、なんの確認もなし。私は息子に迎えに来てもらいましたが、あれではそのまま電車に乗っても全然わかりません。そもそも陰性の結果が出ているんだし、機内と空港で感染した可能性がゼロでは無いというだけで、ブラジル帰りとは言え、一般の日本人より安全と言えるのではないでしょうか。

*機内で配られた説明書。この4つのステップ全部で1時間ほどで済みました。

息子の運転する車に乗るのは初めてです。一緒に住んでいたのは高校生のころまでで、その後年に1-2度は会っていましたが、子供にお世話になる、ということはこれまでありません。うれしいことではありますが、もう親は必要とされていないと思うとちょっと寂しいような気もします。                          途中お昼の時間になり、「何食べたい?」というので「なんでもいいけど、ラーメンどう?」と言うと、息子はGoogle検索して近くのうなぎ屋を見つけだして      「うなぎは?」と言うので、                         「昔うなぎ食べなかったんじゃなかったっけ?」と言うと、           「社会人になって好きになった」そうな。うなぎも日本で最も食べたいメニューの一つだったので、もちろんオッケーですが、これって計画的誘導だったのかも。 

     

*特上、松、梅、竹の4種のうちの松。3900円也。特上はうなぎが3枚になります。でもなぜ松、梅、竹が上、中、下を意味するのだろうか?と調べてみると、特に意味はなく、どれも”同格”で、松、竹、梅の場合やその逆もありだそうです。

安楽椅子導入

ブラジルに来てから早一年。前任者のアパ―トにそのまま入居し、何でも揃っていて不自由はないのですが、ソファーだけは柔らか過ぎて少々不満に思っていました。というのも私は腰が悪く、柔らかいソファーなどに長時間座っていると腰がドーンと重い感じになり疲れてしまいます。腰が悪いのは、もう30年も昔の話になりますが、椎間板ヘルニアを患い手術した名残りです。手術後は何をしてはいけない、出来ないということはないのですが、床に長くは座れないし、深く沈むようなソファーに座っていると腰が痛くなってしまいます。                             入居後すぐに自分好みの安楽椅子を買うことを考えましたが、ソファーには横になることはあっても座らず、椅子に座る必要がある時には食卓用の固い椅子に座れば済むこと、と思っているうちに一年が過ぎてしまいました。               しかし、本を読んだり、TVを見るときにはやはり、ゆったり安楽椅子にでも座って見たいもの。

そこで、いつもお世話になっている会社の日本語が堪能なO氏の助けを借りて家具屋に連れて行ってもらいました。会社の近く(それはO氏の家の近くでもあるのですが)、にある家具屋に連れて行ってもらいました。会社の廻りには思いのほか家具屋が多いのにはちょっとびっくり。そして値段が高いのにも。電動でリクライニング出来るものの、最低でも5,000-レアル(10万円ほど)もします。インドで買ったときには手動式だけど2万円ぐらいでした。そんな印象があったので、10万円ではもうちょっと出せばマッサージチェアーが買えるんでは?などと言いながらもうちょっと安いものない?と2-3件見てみましたが、どこも同じようなものです。               O氏が「ではちょっと離れているけど、今のアパートの家具を買った店に行ってみましょうか?」というので、最後のつもりで行ってみることに。 

*モデルを決めてレザーの色を選んで、左の女性が発注作業中。店内の様子は日本の家具屋とほとんど同じような感じです。

そこは家具屋のデパートというかアウトレットのようなところで、右も左も家具屋ばかりです。値段は全体的に多少安い感じで、4,100レアル(8万円ほど)という安楽椅子を見つけたので、これ以上探しても同じと判断して、ほぼ即決。納品は約一か月後という、完全に注文生産です。無くてはならないものではないので、全然問題ないですが。

納品当日は、9:00から12:00の間と言われていたものの、ブラジルのことだからと当てにしていなかったのですが、意外にも10:30ごろちゃんと来ました。その配達業者はちゃんとゴミ(包装材)を持ち帰るなどなかなか感心。              ところで、こんな高い椅子なので、仮に日本に帰ることになったら持ち帰るべきだろうか。ブラジルの電圧は110V。仮に日本で使うとしたら、昇圧トランスが必要になるだろうし、もし故障したら直すのは不可能だろうから、置いてゆくべきか・・・

*店にあるときはそうでもなかったですが、居間の真ん中に置くとかなりの存在感です。
*このくらいの角度(リクライニング度)が私には快適ですが、ビールでも飲んだら間もなく気を失う事必定。

SPの運転マナーは良い?

ブラジルに来てからは車を運転しなくなったので、あまり気にすることも無かったのですが、SP(サンパウロ)の運転マナーはかなりいいです。            まず、クラクションを鳴らすことがほとんどありません。この点インドでは、前に車や人が見えれば即鳴らしていた感があり、私にとっては耐え難いことに一つになっていました。ところがSPではめったにクラクションの音を聞くことはありません。     また横断歩道でなくとも、人が渡ろうとすると車を止めて譲ってくれます。日本と同じくらいマナーが良いかも知れません。もちろん、インドでは普通だった道路を逆走するなんてのは皆無ですし、信号無視なんてのもこれまでほとんど見たことがありません。

ブラジルでは治安が悪いので、人々のマナーも悪いような印象があるかもしれませんが、そんなことは無いのだろうと思いつつ、サイトで世界の交通事故状況を見てみたら、世界で一番交通事故での死者が多いのはロシアで、ブラジルが2番目でした。  人口も2億を超えますので、絶対数が多いのは当然ですが、10万人あたりの死亡者数をみると、日本は3.1人に対し、ロシアは19.2、ブラジルでは18.5人と一桁違います。(2017年の資料) 原因は一部の地域を除き運転マナーが悪い、交通ルールを守っていないからということです。スピード違反、飲酒運転、駐車違反は後を絶たず、無理な追い越し、二輪車の無謀運転は日常茶飯事とか。確かに高速道路を走っていると、二輪車の無謀な運転や、ヘルメットはしていても、気候が温暖なので上下ともに肌がむき出しの服装だったりで、見ている方が心配になったりすることはあります。       もう一つの原因は、医療施設が整っていないので、交通事故で病院に運ばれてきても、助かる命も助からないケースが多いとのこと。                  結局、SPは例外の「一部の地域」だったようです。

一般に、交通マナーの悪いのはアジアの国に多いと言われています。筆頭は中国。交通ルールなんてあって無きが如し。東南アジアの悪さも目立ちますが、上記検索したサイトには中国とインドは交通事故死亡者数の統計に入っていませんでした。公表されていないのでしょう。                               私がインドに居たころは、公式には年間15万人ほど死んでいたといわれていましたが、10万人あたりに換算すると、およそ11.54人となります。でも公式に発表されている2倍くらいは居るはず、とも言われていましたので、実際の死亡者率はブラジルより多いかも知れません。                                ではインドと中国はどちらが多いか?分母はほぼおなじですが、たぶん車の絶対数も多い中国の方でしょう。                             いずれにしても、残念ながら運転マナーが良く見えたのは、一部地域のみでブラジル全体では相当悪いということでした。

天丼、旨かった!!

日本領事館はアパートから歩いて3分ほどのところにあり、そのビルの2階にフードコートがあります。ほとんどのレストランは最近ランチの時間には営業していますので、このところ大変お世話になっています。季節もいいし、わずか3分であっても外を出歩くことは気分転換にもなってとても気持ちがいいです。

フードコートはMac、KFCもありますが、それらはともかく、ポルキロ(量り売り)レストラン2種、パスタ屋、ハンバーガー屋、中華系(巻きずしなどもあり)、和食屋など毎日店を変えれば一週間以上かかりそうなくらい色んな種類の店が揃っています。

*ハンバーガー屋、パスタ屋、ポロキロランチ屋等。
*上の写真の反対側。右側は中華系の店。一人で食べている人が結構いますが、フードコートはレストランに比べて一人で行きやすいというのもあります。

普段揚げ物は家で作らないし、油の強いものはなるべく避けているのですが、たまには天ぷらなどの揚げ物も食べてみたいと思い立ち、今日は和食屋の「圭都」という店に行ってみました。この「圭都」は初めてではないのですが、天ぷらは初めてです。メニューに「天丼」があり、63レアル(約1,300円)とちょっと高めでしたが迷わず発注。 待つこと7-8分、豪華な天丼定食が運ばれてきました。 

*店で食べると揚げたてが食べられるので、その点も大きなポイント。
*フードコートのはずれにある圭都の入り口。ここは中で食べる本当のレストランです。日本人も居ましたが、ブラジル人が半分以上でしょうか。

天丼と味噌汁とおしんこ、野菜サラダとパイナップルのデザート付き。       天つゆも付いてきましたが、天丼ですのでもう天つゆが程よくかかっており、まだ熱いくらいのエビの天ぷらをサクッと口にすると、この世にこんな旨いものがあったのかと思うくらい幸せな味。やはりたまに食べると揚げ物は旨い、カロリーは高いけど。  エビが2本とイカ、シソ、ナス、ニンジン、サツマイモ、シイタケと種類もボリュームも満点。純和風のメニューに(なんとなく洋風の)野菜サラダはいまいち調和に欠けているような気もしましたが、実はこれが天ぷらのしつこさを中和してくれて、とても良い取り合わせでした。全部食べられないのでは?と思われた豪華天丼定食ですが、あまりの旨さに完食。もう夜のご飯は要らない、というくらいです。           胃がもたれるだろうなと覚悟をしたのですが、喜びいっぱいで食べたせいか、順調に消化してくれて翌日も快調。十分63レアルの価値あり。

普段家では和食中心に作ってますので、積極的に和食レストランに行こうという気持ちはさほどなかったですが、やはり餅は餅屋。殊に揚げ物などは店で食べるのが正解。 ところで、天ぷらの語源はポルトガル語です。Temporasという「斉日=精進日」を意味する言葉からとか。語源は諸説あるようですが、ポルトガル語であることは間違いなし。であればここブラジルにも「テンプラ」の原型というか似た料理があるのではないだろうか。

60の手習い

リタイアした後の趣味というか、習い事というか、時間つぶしというか、典型的なものに短歌または俳句、詩吟、書道などがあります。いずれも体力は必要ありません。  私はまだ現役ではありますが、60の手習よろしく書を習い始めました。しかし私の場合は、日本やシンガポールに居るときからやっていたことなので、正確には「再開」ということになります、念のため。なぜブラジルくんだりで書道なのか?それは日系人が200万人もいて、それなりの先生がいるからです。さすがにインドでは叶わぬことです。                                     ゴルフ仲間で日本語の先生をやっているMさんに、Oさんという書道の師匠を紹介してもらいました。最初連絡を取った時は1月か2月ぐらいで、コロナはまだ他人事だったのですが、O先生との時間の調整が折り合わず、入門不成立。仕方がないので「独学」で再開することにしたものの、4月頃消耗品である墨を買う必要があったので、O先生にサンパウロで墨を売っている店を教えてもらおうと連絡してみたら、「コロナの為、対面では教えられないけど、WhatAppでやってみないか?」という話になりました。  O先生もそんなレッスンはやったことがないので、月謝の基準もないし、しばらく無料でOKということで始めてみました。(今は有料)                 そんなわけで、4か月以上もお世話になっていますが、O先生はまだ見ぬ書道のお師匠というわけです。     

Mさんによると、O先生は歳のころ70は超えたおばさん(おばあさん)で、コロナの為に日本語教室も書道教室も閉めてしまい時間が空いていたので、WhatsAppでの指導はO先生にとっても良い仕事というかアクティビティーになったようです。      先生から課題を送っていただき、それを自分なりに書いて返送し、先生からコメント、指導していただくという流れです。お互いに時間の制約がほとんどなく、物理的移動もないので、その点は大変好都合ですが、対面での教室にくらべれば少なからず不都合があることも事実です。「百聞は一見に如かず」で、目の前で一度みれば理解できることでも、WhatAppで説明するとなるとなかなか大変です。 

一旦は一人で始めると決めたものの、やはりこういった定期的な指導や刺激がなかったならば、到底続いていなかっただろうと思います。そもそもこのデジタルの時代に筆字を習う必要があるのか?全然ありません。ただ書いてみたいだけです。このブログと同じかも知れません。特に目的があるわけでもないですが、時間が空いた時に、硯にむかって墨の香りをかぎながらゆっくり墨をするのはなかなかいいものです。そして少しずつでも必ず向上してゆきますので、それはそれで喜びというところです。

*こんな風に写真を撮って送ると、コメント(指導)がもらえるわけです。
*「花いろをも香をも知る人ぞしる」と読みます。私も解説がないと読めません。自分でも読めない字を書く意味があるのか?という疑問はありますが、「そのうちわかるようになるから」という師匠の言葉を信じて。

どら焼きを作る

海外で生活していると、なぜかあんこが食べたくなるというのは、自分の含めて多くの人が同じようなことを言います。                        どうしてだろう?と考えてみるに、日本食というと寿司などを思い浮かべるのと同様、甘いもので日本的なものというと「あんこ」が代表的な日本の甘味ということではないかと思われます。                               先日NHKの「ガッテン」を見ていたら、あんこというかあずきパワーについてやってました。便秘にはすごく良いとか。私はコロナで運動不足とは言っても、何日も便秘になることはまずないのですが、毎日快便というのは何とも快適なものです。      番組では、ある女性ボディービルダーが紹介され、彼女は毎日(毎食というくらい)あんこを食べて、「私の体はあんこでできている」などと言ってました。ボディービルディングとあんことあまり結びつかないような気もするのですが、胃腸が快調なことはボディービルディングには必須の条件なのでしょう。                その彼女のようにあんこそのものだけを食べる気にもならないし、あんこをおかずにご飯というわけにもいかないので、あんこを使った代表的なお菓子の一つ、どら焼きを自作してみることにしました。こんなことコロナがなければ思いもよらないことです。

作りかたは、難しいことはなにもありません。小さめのホットケーキを焼いて、間にあんこを入れるだけです。あんこの製作も簡単に言えば、あずきをじっくり煮て砂糖を加えるだけ。でもその火加減というか、どのくらいの水分量のうちに火を止めるかが結構ポイントとなります。水分を飛ばし過ぎると、冷めてからのあんこが硬すぎてぽろぽろになってしまうし、柔らかすぎてもあんことしてまとまらなくなってしまいます。もっとも固すぎたらあとで水を足して柔らかくすることもできますが。         あんこを挟む「ホットケーキ」の方ですが、実際市販の「ホットケーキミックス」を使って作る人も居るようですが、今回は小麦粉から作りました。ホットケーキミックスだと失敗は無さそうですが、そのものの味が強すぎて、あんこの味が引き立たなくなってしまうような気がしましたので。  

*あずきそのものは普通のスーパーで売っています。500gで200円ほど。
*あんこが出来上がる直前。柔らかくなったあずきに砂糖を加えて適当な粘度にするだけです。
*半分の250gを使っただけですが、大量に出来てしまいました。でも冷凍もできるのでなんとかなるでしょう。
*初挑戦にしては、まあまあといったところでしょうか。カロリーを気にしないならバターを塗って食べてもいいですね。

たった100gの小麦粉から6個もできました。                   しかし改良の余地は多々あり。後でわかったことですが、ベーキングパウダーより重曹を使う方がどら焼きには向ている、あんこには水飴(またははちみつ)を仕上げに使うとよりおいしくなる、生地を焼くときは蓋をすればよりしっとりと仕上がる等。   あんこはまだたっぷりあり、冷凍してありますので、またそのうち作ってみよう。

                       

三浦カズの(行ってた)床屋

これまでお世話になっているアパートのすぐ近くのAllumiという床屋。日本語も少しは分かってくれるのですが、散髪の結果がリクエストした通りにならないという致命的な欠点があります。男ですから細かい注文を付けるわけではなくて、「全体的に1㎝切ってくれ」ぐらいなのですが、仮に1㎝と言うと2㎝は切ってしまいます。切っているうちに左右のバランスが崩れて、もうちょと、もうちょっとと言っているうちにそうなってしまうのでしょう。じゃ、0.5㎝と言えばいいのでしょうが、そこまで客が気を遣う必要があるだろうか。要は下手なんだと思います。

日本人経営の(日本語が通じる)床屋は他にも数件あります。ただ家から多少遠くなるだけ。そのうちの一軒は昔サッカーの三浦カズが愛用していた店ということで、興味もありそこを試してみることにしました。メトロで3駅ほどですから、30分もかかりません。

その店は”Barbearia” という床屋そのものの名前です。経営者はYuriko Hayashiさん。まず電話で営業しているかを確かめると、「はい、やってますよ。でも午後3時頃には閉めます」。ではせっかくなので、近くでランチしてその後行ってみることとし、13:30ごろに予約しました。(一応予約制)

その日のランチは、前から行って見たいと思っていた「レストランSato」。そこのRabada(牛テールの煮込み)がそれなりに有名です。プロが料理がした牛テールはどんなものかという興味もありましたので。

*レストランSatoの入り口。日本でいう街の食堂って雰囲気。うどん、ラーメン、焼きそばなども。
*真ん中が牛テールの煮込み。浮いている白いのはジャガイモです。左から時計まわりに豆の煮たもの、パン、野菜の煮つけ、ライス。味はさすがですが、少々油が強すぎの感あり。お値段35レアル(約700円)
*店内の様子。右側の女性はなんか雰囲気が違うと思ったら、従業員の一人で食事中のところ。日系人の経営で、陽気な従業員が印象的でした。このへんはブラジルらしいところか。

さて肝心の床屋ですが、行ってみると客は私一人。店員もその日はHayashiさん一人(たぶん店長)。普段はもう2人スタッフが居るそうですが、その日はお休みでした。Hayashiさんは年のころ70歳ぐらいで、日本語は完璧。              世間話も料金の内、みたいにさすがに情報豊富、レストランSatoは牛肉の味噌漬けがおいしいとか食材の話などをしていたら三浦カズのこと聞き忘れてしまいました。聞いてみたところで、どーってことなく、ただ客の一人だったというだけでしょうが。お値段も50レアル(約1,000円)とAllumiの85レアルよりかなり安めでもあり、なんといっても意思疎通に問題ないのは助かります。

*今月から引っ越して、現在の場所に。前の店は1階、この新しい店は2階で、鉄格子越しに客の顔を見てから開錠するので安心だとか。
*Hayashiさん(Barberia)の名刺。

針と糸

先週事務所に行ったおり、会社でやや高性能なマスクを購入したので一箱(50枚入り)どうぞ、と手渡されました。もうマスクが手に入りにくいということも無さそうですが、ありがたく頂戴いたしました。

早速翌日使ってみようとすると、いとも簡単に耳掛けのゴムがマスクから切れてしまいました。接続部分は単に圧着してあるだけのようで、製造不良に違いありません。でも2つ目も3つ目もその次も、手をかけただけで簡単に切れてしまいます。切れるというより、最初から繋がっていないぐらいの感じです。                「さて、どうしたものか・・」消耗品とは言え、このまま棄ててしまうのは、”もったいない精神” を是とする私としては忍びなく、再生方法を考えました。 

*50枚入りの箱のパッケージの表示からすると、ブラジル製のようです。不良品であること間違いないので、スタッフに頼んでクレームしてみよう。

一番簡単な方法はホッチキスで止める方法です。でもそのためにホッチキスを買っていたらマスクを新たに買った方が安いだろうし、強度にも問題がありそうな気もします。確実な方法は針と糸で縫うことです。強度も大丈夫だろうし、見てくれも良いはず。

でも針と糸ってどこに売っているんだ?                     会社の日本語が堪能なスタッフに聞いてみると、Americanaという雑貨屋か、Extraというスーパーにあると思う、とのアドバイス。早速、針と糸というポルトガル語(Agulha e Linha)を調べて近所のレストランでのランチの後、その雑貨屋に寄ってみました。確かにAmericanaという雑貨屋は日曜品ならなんでもありそうな店です。店員に携帯に打ち込んだAgulha e Linhaという字を見せると、わかってくれたのですが「取り扱っていません」とのサイン。 こんな店でも置いてないなら、普通のスーパー(Extra等)ではあるわけないと判断して、急ぐわけでもないのでしばらく放置。  それから数日間、通りすがりの「女性用の趣味の店」といった感じの店や、以前紙を買った「Paper & Homes」などにも寄ってみましたが、どちらも取り扱いなし。ブラジル人は針と糸なんて使わないんだろうか・・・

ところがある日、ダイソーに行って小物入れを探していたところ、”ひょっとしたら”と廻りを見まわしてみると、あるではないですか針と糸のセットが。なんと3種類もあります。どれも針と糸どころか、ハサミやボタン、安全ピン、メジャー、針通しなども入って10レアルほど(約200円)。これを(日本なら)100円で売って利益が出るのだろうか?というくらいの充実度です。                       なんかうれしくなってきて、帰ってからすぐに”マスクの修理”です。ささっと10分ほどで5つほど修理完了。小学校の時の家庭科の授業で使い方を習っておいて良かった、なんて思った次第です。ブラジルを含め、海外では日本のような”家庭科”ってのは無いようですね。日本の義務教育に感謝。

*ブラジルでは200円ぐらいになりますが、日本ではこれで100円とは信じられないくらいです。

強盗用サイフと携帯

ブラジルでは年間6万人もの殺人事件が起きているそうです。実に毎日160人を超える計算になりますが、そう考えると自分の身のまわりでもしょっちゅう殺人事件が起きているんでは?などと感じてしまいますが、確率的には2億人の6万人ですから0.03%。しかし日本は0.00024%ですからブラジルは125倍も殺人発生率ということになります。 ちなみに最悪な国はエルサルバドルで0.06%でブラジルの2倍。このレベルでの2倍、3倍は大同小異、日本は100倍以上も安全なのですから別格です。

 でも普段の生活では命の危険を感じるなどということはほとんどありません。住んでいる地区が比較的安全と言われている地域のせいかも知れませんが、ただ、窃盗、強盗となると日常茶飯時とまでは言わないまでも、まあまあかなりしょっちゅうです。  日系人が被害に会うと、登録している日系人には領事館よりメールでレポートされますが、半年に1-2件は発生しているような感じです。路上で少年グループに襲われ、所持品を取られた。石で車の窓ガラスを割られそうになったが、防弾車であったために被害なく無事であった等です。ほとんどは夜中に発生していますが、中には白昼であったり、サンパウロの中心地であるパウリスタ通りの近くであったり、あるいは日本人街のディベルダージで発生したとの報告もあります。

常に周りへの注意を怠らない、(奪い取られることがあるので)歩きながらの携帯はしない、高級時計などは身に付けない。不信な人物が近づいてきたら、店に入ってしまう。(逃げ込む店があればですが)そして、もし万が一強盗に会ったら、命の危険があるので決して抵抗はしない等。                         私も殺されることはまずないだろうけど、一度くらいは窃盗に会うのは避けられないかと覚悟はしております。それでも、多少の現金はあきらめがつくとしても、携帯を取られるのは極めて困ってしまうので、取られてもよい予備の携帯、そしてサイフも準備もしています。

*フェイクの財布と携帯。インドで使っていたキャッシュカードやマイレージカード、日本の使っていないカードなどを入れています。現金も少々。携帯もインドで使っていたiPhoneですが、もちろん使えません。
ケースは日本の100円ショップのものです。

強盗に会った場合には、ポケットやカバンに手を入れてサイフなどを出すしぐさをしてはいけません。強盗に、拳銃を出すかも知れないと思われるので。カバンは丸ごと差し出します。でもカバンを開けて逆さにして中身を出せば、そしてその中にサイフや携帯が含まれていれば、それを奪ってすぐ逃げてくれるかもしれません。本物の財布と携帯は、カバンの内ポケットに入れて、逆さにしても出て来ないようにしておくわけです。これは私独自のアイデアです。フェイクとバレたら余計危険になる可能性はありますが、まずバレないでしょう。強盗だって必死ですから。              万が一の場合、そんな冷静な対応できるかどうかは分かりませんが、備えあれば憂いなし。そうして準備していると、強盗にも会わないような気がします。サンパウロに来て、もうじき1年になろうとしていますが、不審な人に声をかけられたことは1-2度あるものの(何を言っているのか分からないので、完全に無視)、未だこれと言った危険な目には会っていません。

駅にはトイレが無い

サンパウロのメトロには、日本では当たり前のようにあるトイレがありません。稀にある駅もありますが非常に限られています。公共のトイレというのもまず見かけません。朝家から職場に行く途中で催すことも普通にあることだと思うのですが、そんな場合はどうしているんだろうか?なんて、コロナでこのところメトロで通勤はしていないもののちょっと気になります。そして、最近増えているホームレスは、トイレはどうしているんだろうか?なんて疑問も沸いてきます。

その日はアパートの掃除の日だったので、事務所に出社しました。事務所にはもう一人来ていたので、素朴にトイレの疑問を聞いてみると、              「そうですね、どうしても必要な時は店に駆け込みます。店は普通トイレだけでも貸してくれますよ」                               「でも一般的に店は10時以降じゃないと開いてないし、朝の通勤時には使えないんじゃ?」                                   「そうですね、あとはガソリンスタンドかな」                  「なるほど。じゃ、ホームレスはどうしてるんですかね?」           「その辺でいたすしかないでしょう。公園とかあればそこの片隅とか」       「そうですか。でもホームレスも居るところにはたくさんいるので、所かまわずされたら大変。雨も降らないし(今は乾季)」                    「犬みたいに砂でもかけてくれたらまだいいんでしょうが、そんなこともしてないでしょうね。そのままですよ、きっと」                      「飲み水なんかは?」「水は店なんかでもらえるんんじゃないかな。食べるものもあまりものとか」                                「そうですか。日本にもホームレスはいますけど、結構彼らは自らの選択でしている人も多いんですよね。家や仕事が無くて止む無くホームレスになっているのではなくて」「ブラジルでも自ら選択してホームレスになっている人の方が多いんじゃないかな。家族と一緒に居たくないとか」                         「へー、そうなんですか・・」

その後、車中である日本人とそんな話になったところ、「先日ホームレスが木の陰でいたしているところをもろに見ましたよ。やはりその辺にやっていると思いますよ。時々道端にう〇ちが転がっているのを見ますが、あれは犬ばかりでなくて、人間のも混じってるかも」                                  ホームレスは道路脇にも結構いますが、公園や空き地にはテントを張ったりしてかなりまとまって暮らしています。プラスチックゴミなんかとはちがって、いずれは自然に還るものには間違いないですが、狭い公園とホームレスの人数から想像すると、そんな公園にはなんとも近寄り難し。                          日本では公衆トイレも充実しているし、ホームレスの絶対数が少ないので、その点ではやはり清潔ですね。

*数少ないトイレのあるParaiso駅。ParaisoとはParadiseのことで天国、地上の楽園駅です。
*トイレの入り口。表示も共通でごく普通の地下鉄のトイレという感じ。使用料は無しでした。
*トイレットペーパーが備わっていました。でもいつか書いたように、トイレットペーパーは流さず、脇のごみ入れに。〇〇〇が付いたペーパーが少々。昔の日本の公衆トイレよりはきれいかも。
*なぜか個室のみで「小用」のトイレは無しです。手洗い用の水道や手を拭うペーパーは備わっていました。Sanitoriosとは公衆衛生のことで、ここではトイレの意でしょう。