ともあれ、予定時刻も過ぎていることだし手術を始めることにしました。まずは塗り薬にような軽い麻酔を瞼の上に塗ってから、切り取るところをマジックのようなもので線を書きます(と説明されました)。もちろん自分には見えませんが、きっと三日月のような形でしょう。それから本格的な部分麻酔です。すると隣の部屋にいた男性の医師のような人が参加して作業を手伝いはじめました。 「この人は麻酔医なんだろうか?」などと考えていると、どちらが打ったのか、瞼の脇あたりから数本麻酔注射を打たれました。歯の治療の時の麻酔ほど不快ではないですが、なにせ目に針を立てられているようで、気持ち悪いことこの上無し。でもこうなったからにはまな板の鯉よろしく、すべてを任せるしかありません。そういえば、怪しい日本語ながら”すべても先生に任せて、万が一の事があっても訴訟など起こしません”という宣誓書、もらったけどサインしてなかったな、などと思い出したりして、”きっとこの先生も日系人とはいえブラジル人だからいい加減なのか?あるいは自信があるのか?いや単に忘れているんだろう”などと考えたりしておりました。

「はい、これから右目を切りますね」 「でも先生、先生の手が私の目のあたりを触っているのが分かりますけど・・・(麻酔効いてるんですか?)」 「はい、大丈夫ですよ。それで普通です」 切る作業は10分ほどでしたが、切った後ジュ、ジュと音がして、タンパク質の焼ける匂いがしてきましたので、「焼いてるですか?」と聞くと、男性の医師が「ヤキニク」と一言。おいおい面白くもない表現辞めてくれよ。それからしばらくして、糸と針で縫い始めました。見えたわけではないのですが、糸が何度も顔に触れるのが分かりましたので。同じように左目もやって、およそ一時間ほどで無事終了。
終了後、痛み止めと事前に薬局で買うように指示されたArnica Montana D3というたぶん化膿止めと思われる薬を飲んで一同帰宅することに。その頃にはやはりDaniela先生の父上、すなわちこの手術を受けるきっかけになったIさんが来ており、 「運転代行で来たんだけど」 「いや、普通に見えるので問題ないですよ。運転できます。」 「ほんと?めまいとかもない?」 「大丈夫、大丈夫。全く問題ないですよ」そしてふと秘書さんからのWhatsAppの内容が気になっていたので、 「ところでこれから8時間飲食はダメということですが、それはどうしてですか?」 「えっ?だれがそんなことを?手術の前数時間はダメですけど」 「えーー!?秘書の方の指示で術後8時間、術前3時間は飲食ダメと言われましたが」「術後は食べても大丈夫ですよ」 「ビールもOK?」 「まあ、缶ビール一本だけなら」 「私3時間前に軽く食べましたけど」 「あー、問題ない問題ない」 いったいどうなってるんだ?この辺もブラジルということなのか。ちなみに先生の秘書さんは日系3世で、小学校のころまで日本語学校で習っていたということだそうです。でもこれは日本語の問題というより、クリニック内のコミュニケーションの問題と思うけど。いや国民性の問題か。
大変ご無沙汰しております。今年もよろしくお願いします。あと1ヶ月半くらいで、帰国されると昨年秋にお聞きしましたが、予定通りでしょうか?このオペについても、年齢からくるいわゆる治療なんですか?それとも、もう少し若く見られたいという整形が目的なんですか?ご教示いただければ、幸いです。帰国を楽しみにしています。
とんま殿
帰国は予定通りで、3月末に帰る予定にしています。後任者のビザ取得タイミングにより少しは後にずれる可能性もありますが。
帰国後はたまには遊んでください。麻雀もいいです。
目の手術の目的は両方ですね。でも治療というと”必要なもの”という事になりますが、必ずしも必要だったとも言い切れないので、どちらかといえばイメチェン兼ねた整形というのが正直なところでしょうか。
普段眼鏡をかけているので、良く見ないと分からないと思いますが、眼鏡をはずすと大分印象が変わったと言われます。4月からの仕事も考えて、ということもあります。
詳しくはまたお会いした時に。ち