血液検査と心電図を取るように指示された”ENKYO”とは、正式名サンパウロ日伯援護協会の”援協”からENKYOと呼ばれているのですが、日系ブラジル人による社会福祉活動のなかの一つに医療活動があり、普通”ENKYO”と言えばこのクリニックを指すものと思われます。 本院はHospital Nippo-Brasileiroと呼ばれ、SPの郊外にあるのですが、分院が日本人街であるLeberdadeにあります。朝7:00から営業開始ということなので、予約も無しに7時に行ってDaniela先生の書いた指示書を見せて「血液検査と心電図をとっていただきたいのですが」と日本語で言うと、淡々と受け付けてくれました。 5分ほど待つと、別の窓口で”問診票“等を書いて保険証(民間のもの)を提出して受付終了です。 30分ほどで全検査終了。予約もしていないのにブラジルとは思えない手際の良さです。検査後私のID、パスワードなどを書いた紙を渡され、 「結果は2日後にウェブからダウンロードしてください」日本だったら結果はまだ郵送されるのではと思いますが、ブラジルはデジタル化が結構進んでいます。


手術予定の3日ほど前になって、Dr. Daniela I先生の秘書から準備すべきことについてWhatsAppに送られてきました。(Daniela先生自身は日本語はあまりできない) 1.術後2日間洗髪できないので、洗髪してきてください。 2.金属アクセサリーを付けないでくださいなど8点ほどの注意点があったのですが、その一つに、「8時間絶食、食べたり飲んだりできない」(メッセージそのまま)とあったので、文脈の流れから術後の事と思い、「では手術の前であれば飲み食いは構いませんか?」と質問したところ、「手術の3時間前から食事は控えた方がいいでしょう」と返事が来ました。 すると11時間も飲まず食わずということになるので、ちょっときついかも、でも一食抜いたくらいで死ぬこともないし仕方ないかと覚悟を決めました。
当日(3月30日)6時のアポだったのですが、5時過ぎになってからWhatsAppに 「もうこちらに向かってますか?」と入ったので、 「いや6時のアポですからまだです」 「5時30分に来れますか?」今頃になって5:30に来て欲しいということだろうか? でも今更無理なので 「やはり6時ごろになります」と返すと、「了解です」 どうも日本語のやり取りがしっくりきません。 6時ちょっと過ぎた頃オフィスに到着し、「すみません、ちょっと道が混んでいたもので」と言い訳すると、 「えっ!車で来たんですか?」 「はあ?!車で来てはマズイんですか」 「目の手術ですからね、術後の車は危ないかもです」 「そんなこと一言も言われなかったですよ」先生方にとってはどうもタクシーかメトロで来るのが当たり前といった感覚のようです。しかし、こちらとしては、「タクシーで来る事」と明確に指示されなければ先生方の常識なを知る由もありません。 Daniela先生は慌てて父親に電話をして私の運転代行をしてもらうように依頼したようです。その時の2人の会話はポル語なので詳細は分からなかったですが、場の雰囲気でそのように推察できたし、後ほどその予想が正しかったことが分かったのでした。