知り合いのH氏から、未来という名の喫茶店を教えてもらいました。喫茶店ではあるけれど、自家製のパンやヨーグルト、総菜なども売っていて評判が良いとか。 早速サイトを調べてみると、ランチなんかもやっているようだったので、さっそく散歩がてらランチでも食べてみるつもりで行ってみました。 店にはブラジル人と思われる女性が一人だけいたので、 「ランチOK?」と聞いても困ったような顔をしてなんか言っています。日本語でも言ってみるのですが、会話は成立しません。”未来”とう名前なんだから日本人の一人ぐらいいてもいいだろうと考えていると、彼女は「ちょっと待っててて。日本語分かる人連れて来るから」と言うような素ぶりを見せて店を出て行ってしまいました。 1-2分待つとどこからか日本人のおばちゃんが来てくれたので、 「ランチしたいんですけど」というと、 「すみません、今ランチやってないんですよ」 「えっ、そうなんですか。サイトを見たらお弁当のようなメニューがいっぱいありましたけど」 「そうですか。今は作る人がいなくなっちゃって、すみません」じゃ、しょうがない。どこか別のところで昼飯にするか、と思いつつもこの近辺に知っている店もないし、どうしようかと迷っていると、ショウケースの中にはサンドイッチが置いてありました。「じゃ、このサンドイッチをここで食べてもいいですか?」と聞くと 「もちろん。どうぞどうぞ。コーヒーサービスしますよ」 「いや、私基本的にはコーヒー飲まないので、お茶でお願いできますか?」と妙な取り合わせのランチに。

そのサンドイッチの中身はハムとか茹で卵とか定番のものなんですが、パンそのものが実にしっとりとした、ブラジルではお目にかかれない食パンです。 「このパンおいしいですね。日本のおいしい食パンと遜色ないですよ」 「ありがとうございます。実はこれ80歳にもなる台湾人のおばあさんが作っているんです。彼女は元々日本でパン屋をやっていたのですが、作り方が特別で彼女しか作れないんですよ」 「そうなんですか。80歳のおばあさんがね。でもこれなら家からちょっと遠いけど買いに来たいですね」なんて話をしながら、紹介してくれたH氏の話などもしていると、店の裏側あたりから食パン一斤を持ってきてくれて、 「あの、これちょっと焼き過ぎて商品にならないので、よかったらどうぞ。お近づきの印に」「え、いいんですか?でもどこが焼き過ぎなんですか?私はむしろこんがり焼けた”耳”の方が香ばしくて好きなんですけどね。サンドイッチもこんなきれいに耳を取り落としたものより耳付きの方おいしいと思いますけど」 「そう言ってもらえると嬉しいです。ほんと耳おいしいですよね」なんて適当に調子を合わせてくれているような気がしないでもなし。 「私は主に総菜や和菓子を作ってるんです。トンカツとかコロッケとか饅頭、おはぎとか。基本的には毎週月曜日に注文していただいて、その週の木、金、土に引き取りに来てもらっています。ではこのメールアドレスにメールしていただければ、注文票を送りますのでよろしくお願いします」


セニョールがコーヒー飲まない事を初めて知りました。
ブラジルにいるのにもったいないです。
頂いたコーヒーが美味しかったので、
やっぱりコーヒーはブラジルだ!と思っています。
サント―シーさん
コーヒーの香りは好きですし、飲めないとか宗教上飲まないとかではないんですけどね。
やはりサンドイッチにはお茶よりコーヒーでしょうね。
ビールでもいいですけど。ち