海の見える理髪店

今日は珍しく本の紹介です。                          6日間のホテル監禁、そして片道24時間にも及ぶフライトの時間を潰すにはTVや映画もいいですが、本は欠かせません。                        今回も”Made in Japan”で3冊ほどお借りして、ブラジルからの道中とホテル監禁中にお世話になりました。いわゆる”待合室の本”的な推理小説の類ですが、ただなにもすることなくぼーっと時間を潰すよりはるかにマシです。                      ブラジルに帰る前にはBook Offに立ち寄って、帰りの飛行機のなかで読む本を仕入れたのですが、今回利用したLH(ルフトハンザ)便は、行きも帰りもほとんどが夜の運行。暗い機内、皆寝ているなかで自分専用とはいえ照明を点けて本を読むのは少々憚られましたが、たった50ページにも満たない短編小説ながら深く感動を覚えたので紹介させていただきます。

作者は荻原浩。この作家は20年も前でしたでしょうか、職場の同僚の一人であるこちらも荻原氏から”あの日にドライブ”という本を勧められて読んだのが最初でした。   とても面白かったので、その後”オイアウエ漂流記”や”神様から一言”などを読んでみましたが、どれも外れ無し。                          今回の”海の見える理髪店”はたまたまBook Offで目に留まっただけのことですが、読後は久しぶりに”余韻”に浸ることができました。おすすめです。なお、この作品は2016年直木賞を受けています。                            直木賞とは大衆小説の秀作という格付けみたいですが、大衆小説で大いに結構。   人生に大切なことは、大衆小説や大衆映画、流行歌などにすべて語られていると思うのは、歳をとったせいでしょうか。

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