ほうれん草の胡麻和え

ほうれん草は緑豊かな野菜で栄養価が高く、消化にも良いような気がして、胡麻和えなどにして良く食べます。日本には”胡麻和えの素”という便利なものが売っていて、それを茹でたほうれん草に混ぜるだけで立派な胡麻和えが出来ます。日本に帰った時にはいくつか買って帰るのですが、5月に買ってきたものはもう消費してしまいました。

*一袋100円もしなかったと思いますが、考えてみれはちょっと高めかも。

以前インドの韓国食品店で”すりごま”を売っていたのを思い出し、Made In Japanに行けば”すりごま”も売っているに違いないと行ってみると、            「ごめん、ないです。でも胡麻すり器ならあるけど」日本なら100円ショップでも売っていると思われるものですが、そこでは50レアル(1,000円)。来月また日本に行くのだし、そこまでして胡麻和えを食べなくとも、と胡麻すり器の購入までは思いとどまりました。                                     胡麻和えの素もすりごまもないけれど、”いりごま”ならまだ在庫があります。    ではこれを擦れば(潰せば)同じものができるはず。でもすり鉢やすりこ木があるわけでもなし、どうやってすりごまにするのか?                   そこは必要は発明の母、マグカップにいりごまを入れて斜めにして底の隅に集め、お箸の頭でたたくように潰したら、難なくできました。木の棒のようなものならお箸でなくてもなんでも良いですが、1分も擦るというか潰せば出来てしまいます。そこに醤油と砂糖を適量混ぜるだけで立派な胡麻和えの素の出来上がり。

*マグカップですりつぶしたいりごま(すりごま)。
香ばしいすりごまの香りです。

ところで、”ゴマをする”とはおべっかを使うとか媚びへつらうという意味がありますが、それはどういう理由なのでしょうか。                               調べてみると、すり鉢で擦った胡麻はすり鉢や手、テーブルなどあちこちにくっつくので、”自分に利益があれば、誰構わずくっつき媚びへつらう、あるいはそういう人” ということだそうです。この語源にはもう一説あって、”媚びへつらって揉み手をする様が、胡麻をする様子に似ている”というものあります。                         この表現は英語にも中国語にもあって、“ゴマすり”行為は万国共通のようですが、もちろん日本の”ゴマすり”とは全然違う表現になります。

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