以前”インド駐在記”のなかで、日本人の髪の毛はとても清潔、と書いたことがありますが、今の日本では毎日シャンプーするというのは普通のことでしょう。特に若い女性は”朝シャン”なんて言って毎日するのは当たり前かも知れません。髪の毛が長い女性など毎日洗うのはさぞかし大変だろうな、などと余計な心配したりしてしまいますが、果たして毎日シャンプーするのは良いことなんでしょうか。あるいは必要なんでしょうか。
最近その業界(理容関係)関係者(Mさん)とその辺の話をする機会があり、そのMさんによると「髪の毛の汚れはお湯で洗うことで十分きれいに出来ます。頭が痒くなるのは、ほとんどの場合、シャンプーの成分が毛穴のあたりに残っているのが原因なので、たっぷりのお湯を使ってきれいに流すことが肝心。シャンプーを使ってすっきりしたいのは分かるけど、必要最低限の量(泡がなんとか立つ程度)で十分」。ちなみにMさんは2日に一回のシャンプーだそうです。また、髪の毛を洗うこととハゲるのとは無関係とのことでした。そりゃそうですよね。洗う事で抜けてしまうなら、毎日顔を洗うことで、眉毛やひげも無くなってしまうことになります。
それからしばらくして、いつもの“カズの行っていた床屋さん”のHさんとたまたま毛染についての話になり、 「毛染めは髪の毛を傷めるし抜け毛を増やしますよ。ごま塩とかグレーの髪の毛も素敵じゃないですか。自然が一番!」 「そうですか。言われてみると最近抜け毛が多くなったような気がするんだけど、毛染めが原因ですかね」 仮にごま塩(現在の私の自然な状態)と黒くても髪の毛が薄い状態のどちらかを選択せよ、と言われればそれはごま塩でしょうね。
私も化粧品会社の商業戦略に乗せられてか、ほぼ毎日シャンプーしていましたが、Mさんのアドバイスに従ってシャンプーは2日に一回とし、間の日はお湯で洗うだけにしてみました。(基本的に毎日洗うことには変わりはありません) 結果はそれで全く問題なし。お湯だけで洗ったからと言って痒くもならないし、臭くもならない(と思う)。 そして毛染めも一旦中止。しばらくすると、それまでは朝起きると5本から10本ぐらい抜け毛が枕に付いていたものでしたが、毛染めをしなくなってからはせいぜい2-3本と、明らかに減りました。これが毛染めを辞めたせいか、シャンプーを減らしたことも関係あるのかは分かりませんが、明らかに抜け毛は減りました。 シャンプーは回数も減らしましたが、使う量もごく少量、およそ小指の先ぐらいの量です。そもそも石油から作ったような化学品を大量に使って髪の毛にも地肌にもまた環境にも良いわけがありません。ヘアカラーも同様です。
そもそもシャンプーなんて割と最近、化粧品メーカーの宣伝で普及したもの。その昔はたまに石鹸で洗っていたくらいでしょう。本当は昔ながらの石鹸の方が髪の毛や地肌には良いのかも知れません。良く洗い流せば。 現在の私の髪の毛はまだ染めた部分が残っていて茶色っぽい部分もありますが、全体的には以前のような艶も戻り、年相応のごま塩頭です。抜け毛が減ったせいか、髪の毛も増えたような気さえします。年齢を考えるとそれはないだろうとは思いますが。 ちょっと面倒な毛染め作業からも解放され、シャンプーの回数も量も減って良いことばかりかもです。