ジャパンハウス

日系人の多いSPにはジャパンハウスという名前の日本を紹介する建物がありあます。 アパートから歩いて10分ほどのところにあるのですが、先日初めて行ってみました。

*パウリスタ大通りに面したジャパンハウスの入り口。国立競技場をデザインした隅研吾氏の設計ということで、木材を強調した建物は近辺では目立つ存在。

きっかけは、書道のO先生から”金沢祥子氏の書道展をやっているので、行ってみないか?” と誘われたためです。                                     書家 金澤祥子さんのことは、数か月前にNHKテレビで特集していたのをたまたま見ていたこともあって興味もあったし、すぐ近くにありながらジャパンハウスそのものも行ったことなかったので、ちょうどいいきっかけでした。               書家 金澤祥子さんは知っている人も多いでしょうが、ダウン症を持って生まれたけど、5歳から母親でやはり書家の金澤泰子さんに書道を習い、今は天才書家として各方面で活躍している人です。1985年生まれですから今は35-6歳ほどでしょうか。

*金澤祥子さん。雅号(書家のペンネーム)は小蘭です。

残念ながら、展示会には金澤祥子さん本人は無しで、作品が20点ほどと、使っている筆なのが展示されているだけです。2月末まで開催しています。

*最初”レイゲン”と呼んで、恥ずかしい思いをしました。”コトダマ”が正しいとすぐ自分で気が付きましたが。この世界では今でも右から読むことになってます。これは屏風で、人の背丈ほどもあります。

*こういった掛軸などは、掛け軸に直接書くのかと思っていたら、よく見たら紙に書いたものをきれいに張り付けてありました。失敗は許されないというわけではないのです。(うまく書けたものを貼れば良い)

奥に見える”一期一会”なんかに目立つのですが、私が                   「筆の先が割れているのは気にならないんでしょうかね?」と素朴な質問をすると、「書家になるとなんでも好きなように書いていいんですよ」とO先生。      「先生は師範なんだから、書家とも言えるんじゃないんですか?」        「・・・」「書家と書道の師範とどう違うんですか?」などと無邪気に質問したら黙ってしまいました。                               その辺のところ帰ってからGoogle先生に聞いてみると、書家というのは書を書くことによって生活しているプロ、師範(書道の先生)というのは人に教える技量をもつほどの人ということで、音楽の世界でいえば”書家”は演奏だけで生活している人たち、”師範”というのはいわばヤマハ音楽教室の先生、といった違いがあるみたいです。確かに大分違うかも。

さて、ジャパンハウスの中の展示物なんですが、一階の展示品はともかく、二階の展示場は、果たしてこれらが日本を代表するものなんだろうか?と思わざるを得ない品揃えです。”これも日本の発明品だったのか!”とか ”こんなのも日本の製品だったのか” と思わせるものだったらいいのですが、ごく普通のどこにでもあるような家庭用品や化粧品が置いてあったり、なんかコンセプトがはっきりしません。日本の文化・歴史をを展示しようとしているのか、あるいは現在の日本の工業製品を紹介しようとしているのか。                                     奥には喫茶店もあるのですが、どうせならケーキやワッフルなんかじゃなくて、饅頭や団子なんかを置いてくれればいいのに、と思ったりしました。(日本茶はありました、一応)                                     それでも、書道展含めてブラジル人が結構多いのには少々驚きました。

*写真の一番右のあたりには、サントリー山崎12年ものが25,000円ほどで売ってました。日本でもまだ手に入らないでしょうかね?このコーナーはまだいいのですが、2階の展示場がいまいちでした。

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