アラブ料理発見

いつものようにキョロキョロしながら散歩していると、スタンプが買えた文房具店「Papelaria」の道を挟んでちょうど反対側あたりに、アラブ料理店の看板を発見しました。アラブ料理は、酒を飲むことを前提にしていないせいか、また気候の関係か発酵食品が少ないこともあってそんなに好きでもないのですが、ケバブ(カバーブあるいはシシカバブ)だけは大好きでした。 ケバブというのは広い意味があるかもですが、私にとってはミンチ肉をつくね状に固めて焼いたものです。    これは試してみるしかない!懐かしさも手伝ってさっそく翌日試してみることにしました。先日経験したインド料理屋のように、期待しすぎなければ問題なし。

*サンパウロでは今月6日から人数と時間の制限はあるものの、レストラン、床屋などが再開OKとなりました。
*私の他には客は一組だけ。寂し気なおじさんの背中ですが、反対側に奥さんと思われる女性が完全に隠れてしまっています。店員との会話からすると、どうもアラブ系のご夫婦のようでした。

テイクアウトのつもりで行ったのですが、店のなかでも食べられそうだったのと、案内役のお兄さんが英語で対応してくれたので、久しぶりに中で食べることにしました。ケバブは作り立ての方が良いに決まってるし。             案内によると、「本来はビュッフェ形式だけれど、(コロナの影響で)一品づつウェイターが料理を持ってくるので、好きなものを取るようにしてください」   どんなものが出てくるのか「全体像」を事前に見せてくれたらありがたいとは思いましたが、目的はケバブだったので、ケバブさえ出してくれれば問題なし。   スタートは、定番の豆から作ったアラブ独特のペーストやアラブ風野菜サラダの後にケバブが運ばれた時は、鳥の串焼きや名前は思い出せなけどあまりおいしくなかった覚えがある料理なんかもありましたが、ケバブのみ選択。どれも食べ放題ですがケバブ2個だけを取り、ケバブを包んで食べるためのアラビアンブレッドを注文。                                   しばらくして、もう十分だったので、「チェックしてください」というと、「かしこまりました。ではデザートをお持ちします」 やはりデザートありか、そうだろうな。でも、このところ甘いものなんかほとんど食べてないのでたまには良いかもと、食べ始めましたがあまりに甘く頭が痛くなるほどでした。これはブラジル風ではないかと思います。ランチでしたがお値段R$47 ‐(約1,000円)。インド料理屋よりはずっとリーズナブル。

*左に主に豆から作った3種のペースト。上の緑は野菜サラダの一部。最初は山のようにありました。
 ケバブはまあまあでしたが、アラビックブレッドは発酵させていないため、やはりインドのナンに比べたらはるかに味わいなし。
*強烈な甘さのケーキ。元々甘いケーキにシロップがかかっています。でもたまには甘いものもいいですね。

もう5-6年前になりますが、UAE(アラブ首長国連邦)ドバイの定宿の近くにあった「Baghdadi=バクダディ」という店のケバブは絶品でした。バクダディというとIS国の指導者の名前ということですが、まさかその人の名前から採ったわけではなく、アラブでは一般的な名前の一つなんでしょう。バクダッドっ子とかバクダッドのお父さん、といった意味でしょう、たぶん。ちなみにイラクと言うと、日本ではとんでもない国のように思われているかも知れませんが、アラブ諸国にとってはもっとも正統なアラビア語を話す国として尊敬されています。メソポタミア文明発祥の地ですからね、当然かもしれません。                  このサンパウロのケバブ、UAEのバクダディに比べたら、やはり50点かな。

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