コロナ対策、日本は偉い

昨日の時点(5月17日)でのブラジルのコロナ感染者は240,000人を超えて、米国、ロシア、英国に続いて4位になってしましました。死者数も16,000人を超えています。当初、ブラジルにとってコロナは他人事に近く、4月の初旬までは日本と大差なしでした。それが今では感染者は右肩上がりどころか、毎日10,000-人近くを数え(増え方は世界で3番目)、幾何級数的増加に近い状態です。ブラジルは広大で、医療体制も脆弱、ファベーラと呼ばれる貧民街などの統計は十分に反映されていないでしょうから、実際にはもっと悪い状況であろうと予想されます。    さらに問題なのは、3月23日から商業活動禁止という日本よりずっと厳しい政策を取っているにも関わらず、一向に改善されない事です。

一方、日本の状況を見ていると、国民が一つとなったような協力と努力で第一波の感染拡大はほぼ収束しつつあるように見えます。さすがは日本だと思います。第二波、三波も心配されますが、どうやれば抑え込むことができるかが分かった日本には、もはや大きな感染拡大は来ない、というか防ぐことができるような気がします。うらやましいと思うと同時に日本人として誇りにさえ思えます。      さてちょっと話がずれるようですが、このような立派な結果を残したにも関わらず、安倍政権のコロナ政策を評価しない、支持率が下がっているという世論調査があるようです。こんなに結果を残したのに、コロナ政策が批判されることはやや理解に苦しみます。”批判されるのが政治家の仕事” とは言え、ちゃんと結果を出したのだから、さすがに気の毒というか、もうちょっと評価してあげてもいいのではないでしょうか。もちろんコロナ対策が今やる事のすべてではありませんが、全般的によくやっているのではないでしょうか。激務だと思います。多少のスキャンダルめいた事件もありますけど、はっきり言って些末なことだし、完璧な人間などいるわけないし。

ブラジルでは商業活動禁止状態が、少なくとも今月末まで継続することが決定していますが、そうすると2か月半も商売できない状態で、しかも国からの補助はありません。(失業した個人には1万円/月ほどの支援があるようですが)そんな状態でビジネスが維持できるはずもなく、将来コロナ問題が一段落した後の街の状況は一変していることでしょう。あの店も、この店も無くなっている!?というように。                                   そんな厳しい政策を取りながらも、改善の兆しは全く見えず。         6月以降この経済封鎖を延長しても、たぶん改善は見られないでしょう。    逆に方針変更して解除したとしたら、コロナはさらに悪化し、手が付けられなくなるかも知れません。というわけで、どちらの選択をしてもコロナ問題は解決せず。結局ボルソナロ大統領が主張している”国民の7割は感染を免れない。よって経済封鎖は意味がない!” というのが現実になるのか。そうなったら1億4,000万人が感染することに??スペイン風邪のように自然収束を待つしかないのか、あるいはワクチンまでとは言わないけど、良い薬が発見されていることを祈るしかないか。このペース(一週間で2倍ぐらい)で行ったら、24万人から1億人になるまで2か月ほどで到達してしまうように思われます。

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