州政府の政策に反対!

先週の土日の夕方、外から異様な騒音が聞こえてきました。          クラクションの音やオートバイのエンジンをむやみにふかす音、さらにサッカーの応援なんかで使われるラッパというのでしょうか、それらがミックスされた音です。窓から外を見てみるとパウリスタ大通りからのようです。夕方の散歩を兼ねてパウリスタ大通りに出てみると、大勢の人がブラジル国旗を振ったり、車に国旗をかぶせたり、マントのように着たりして集まっています。しばらく行くと、トラックの上で誰かがマイクを使って演説しています。               現政権の政策に反対しているんだろうか?                  言っていることも分からなければ、横断幕に書いてあることも分からないので、後ほど地元に人(会社の人)Oさんに聞いてみました。Oさんによると彼らは、現サンパウロ州の政策、すなわち商業活動中止反対、を主張いるそうです。サンパウロ州は3月23日より、生活に必要な食品や医薬品を扱う店を除いて、商業活動停止というのは以前にも書きましたが、それが5月10日まで延長されていていますが、それを辞めて欲しいというわけです。

商業活動を一か月以上も止めてしまうというのは確かに大変なことです。ブラジルのようなまだ貧しい人たちが多い国では、失業は即生活が成り立たなくなることになり、コロナも怖いけど、食べられなくなるのはもっと困る、というわけです。 どうせ多くの人は死なないんだから、一部の人の命を救うことにより大多数の人を路頭に迷わせる方が問題である、という意見も一理あります。          ブラジル国ボルソナロ大統領は、ブラジルのトランプとも呼ばれ、今回の新コロナも”ただの風邪” と言い放ち、経済優先を主張しています。先日も商業活動規制を主張するマンデッタ保健相を更迭してしまいました。各州は政策に多少の違いがあるものの、基本的にこのマンデッタ保健相の政策に従っていたことになり、逆にこのデモは保健相の政策に反対、ボルソナロ大統領を支持するということになります。(中央政府と各州のバランスというか力関係はよくわかりません)    

コロナ撲滅と経済活動という矛盾した問題をいかにバランスを取って解決してゆくかが難しいところですが、金持ち、知識人が多く住んでいると思われるこのあたりで、(知識人からは人気のない)大統領支持のデモが発生するというのは興味深いところです。この先、マンデッタ保健相を更迭したボルソナロ大統領の主張が通って、制限解除に動くことも大いに考えられます。もしそうなった場合にはこれまでの努力というか、我慢が無になって、すぐに医療崩壊を引き起こし、病院にも行けなくなってしまうでしょう。                                   4月19日のブラジルの感染者数は38,000人ほど、死者は2,500に人を超え、死亡率の高さが目立ちます。しかし、検査体制がしっかりしているとは言えないブラジルですから実際の感染者数はずっと多い可能性が高いと思います。そして、増加率は急激になりつつあり、オーバーシュートの直前というところです。さて、5月10日以降どのような判断が下されることでしょうか。          

*パウリスタ大通りでのデモ。交通はほぼマヒ状態です。
*トラック(街頭宣伝車)からの演説。みんなマスクをしていません。コロナなんか怖くないという立場ですから意識的にそうしているのかも。もちろん私はしていました。ほんの気休めですが。

         

* この脇になぜかハーレーの大型バイクに乗った暴走族のような集団が。商業活動再開の主張とどういう関係があるのか分かりません。

                              

「州政府の政策に反対!」への4件のフィードバック

  1. コモエスタ セニョール!

    世界的に厳しい状況ですね。
    インドの感染者も15,000人を超えました。
    感染者15,122人、死亡者603人です。
    ロックアウトは5月3日までですが・・・終わらないような気がします。
    今日も買い出しに行く途中の
    我が家から数十メートルの路地が封鎖されていました。
    コロナの張り紙はなかったのでただの封鎖かもしれませんが、
    いい気持ちはしませんでした・・・。
    ディフェンス・コロニーのマーケットでは消毒が行われており、
    何も買わずそそくさと来た道を戻りました。
    怖いです・・・・。それでも残留を選択しているわけですので、
    辛抱し続けます・・・。お互いに頑張りましょう!

    1. サント―シーさん
      インドは早めのロックアウトの判断でそこまで感染者を抑えられているんでしょうかね?
      人口比でみたら、たぶんで世界で最小の感染率だと思います。ただ、どこまでその数字が当てにできるか、という問題はありますが。
      また、以前ブログにも書いたように、気温の高いところではコロナは活発化しないというのもあるかも知れません。
      でも今インドはほんとに暑いでしょうね。
      あの暑さが懐かしいくらいです。こちらはこれから秋、冬に向かいコロナがさらに活発になるかもです。

  2. 竹内さん、
    シドニーの藤田です。ご無沙汰しています。
    ブラジルも新型肺炎で都市封鎖ですね。大統領がかわった人のようですね(人のことは言えませんが)。
    シドニーも都市封鎖です。
    シドニーのボンダイビーチは、砂浜に人が密集するので、閉鎖されています。
    私も1か月以上自宅勤務です。いま、会社の監査を在宅でしていますが、なんというか、「壁を隔てて、デートしている」ような感じで、感じが出ません。一緒に働いている人はかえって能率が上がっているようですが。遠隔地からの監査への相性は人それぞれのようです。
    監査以外の仕事は、法人税務申告の作成とかなので、在宅で十分できます。
    藤田

    1. 藤田さん
      コメントありがとうございます。
      シドニーは都市封鎖ができるんですね。自由の国というイメージがありますが。
      日本は法律上(憲法上?)都市封鎖はできない、ということらしいです。でもさすが日本(人)、”自粛勧告”でも終息に向かい始めているように見えます。
      ブラジルは大変です。チンピラのような大統領で(代々同じようなものだと思いますが)、何を言い出すか、やりだすか分かりません。
      でもコロナの恐怖より食えなくなる恐怖の方が問題、というのも分かります。
      商業活動禁止しても実効が上がってないですから、どちらでも同じかも知れません。籠の鳥生活も少々疲れてきました。
      竹内

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