与喜食品スキャンダル

先月Yoki(与喜)ブランドのPao de Queijo(チーズパン)の紹介をさせていただきましたが、今やYoki Alimentos(与喜食品)はブラジルでは知らない人はいないくらいの大手食品会社です。それだけに2012年5月与喜食品創業者の長男バラバラ殺人事件も、ブラジル人なら誰もが知っている大事件です。          その長男の名前はマルコス・マツナガ氏。当時与喜食品の取締役を務めておりました。1歳の娘が居たということですから、まだ30代であったと思われます。    事件の発端は、マルコス氏の浮気なんですが、なんでも高級車を浮気相手にプレゼントしたことが発覚し、あるレストランで食事中に奥さん(エリゼ・マツナガ)と激しい口論となりました。しかしレストランであったこともあり、一旦は収まり一緒にいた1歳の娘と乳母とともに一旦は自宅に帰ったそうです。しかし、自宅に帰ってからまた再燃。激昂した奥さんはピストルでマルコス氏の頭を撃ちぬいて即死させてしまいます。                             マルコス氏は銃砲のコレクションを趣味としており、家には40丁の銃と1000発を超える実弾があったそうです。皮肉なことにそのピストルは、以前自分で奥さんにプレゼントしたものであったそうです。                   エリゼ(奥さん)はその後誰も居ないメイド部屋で、マルコスの体を包丁を使ってバラバラに切り分け、それをビニール袋に詰め、スーツケースに入れて人里離れた郊外に運んで、捨ててきたそうです。

*Yoki食品の製品。

バラバラになった死体はすぐに発見され、犯人捜しが始まりましたが、このバラバラの仕方があまりに見事だったので、鑑識官は解剖学などに明るい人物の犯行ではないかと目星をつけたそうです。実はこのエリゼは看護師の資格をもっていました。しかしマルコス氏と出会った2004年のころは娼婦であったとも報道されています。看護師がなぜ娼婦をしていたのかちょっと理解に苦しみますが、解剖学の専門家ではないものの、看護師ですからある程度人間の体については詳しかったに違いありません。                              当初彼女は犯行を否認していましたが、エレベーターのカメラに(バラバラの死体を詰めたであろう)大型のスーツケース3個を運びだすところが映っていたこともあり、まもなく全面的に自供。ブラジルでは死刑はないので、無期懲役となり一生刑務所暮らしということです。                       ちなみに浮気相手も娼婦だったようで、”なんでそんな大金持ちが娼婦なんかに!?”とはポルトガル語の先生のコメントでした。また、”ラテン系はみんなそう!”(激情型)とも。言い方を変えると情熱的?              何も殺さなくとも、とは思いますが、ブラジルではマルコス氏も自業自得、という見方も多いとか。

*エリゼ容疑者。確かに美人ではあるけど、そう思ってみるせいか怖い感じもあり。

「与喜食品スキャンダル」への2件のフィードバック

  1. 確かにラテン系は激情型と思います。
    ヒンディー語学校に通っていた時の学友をみていてそう感じました。
    日本人などの東洋系は穏やかです。
    もっともゴルフ場で見かける某隣国の人は別ですが。

    しかし・・・射殺してバラバラとは恐ろしいですね。
    カッとなって射殺までは理解できますが、
    バラバラにしている時には感情は収まってないんでしょうか。

    1. サント―シーさん
      お久しぶりです。コメントありがとうございます。
      ”カレーなる日々”も毎日見てますよ。インドの冬のゴルフの情景は懐かしかったです。
      この殺人事件の情報をサイトで探ると、バラバラに切断された死体の写真なんかもあって、気持ち悪かったです。
      桐野夏生の小説”OUT”を読んだことありますか?
      同じような場面があります。お勧めです。

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