ブラジル日本移民史料館

日本人街であるLiberdage(リベルダージ)の一角にブラジル日本移民史料館があります。およそ110年前から始まったブラジルへの移民の歴史を展示しています。 現在200万人と言われる日系人ですが、最初から移民としてブラジルに渡ったわけではありません。「ブラジルで一旗揚げて」日本に”凱旋”するはずだったのですが、第二次大戦の勃発と敗戦によって帰国が叶わないことになってしまい、止む無く永住(移民)にならざるを得なくなったのです。(ただし、戦後の移民は別で、多くは最初から移民になるつもりでブラジルに渡った人たちです) 

1908年、第一回移民船(笠戸丸)が神戸を出港しブラジル移民の歴史が始まりました。ほとんどはコーヒー園のコロノ(土地を持たない短期契約農民)として生活を始めました。もちろん他の国からの移民、たとえばイタリアやポルトガル、スペインなどからもたくさんいたのですが、日本人が派遣された地域はコーヒーの収穫量があまりよろしくない地域になることが多く、収穫量に応じて”給与”が支払われたため、多くの日本人は苦労したそうです。 その上言葉が全く分からないので、自ずと日本人同士で助け合い、来たるべき日(日本に錦を飾る日)に備えて子弟のための日本語学校なども建てられ、日系社会が形作られていきました。 

*館内にある移民船「ブラジル丸「」の模型。移民はほぼ日本全国からあったようです。
*コロノの住居。気候は良いので、こんな家でも寒くはなかったと思われます。
*住居内の様子。居間兼食堂。
*昭和天皇の写真を掲げているところが時代を感じさせます。奥が寝室。
*ボートで移動する家族の様子。

そんなブラジル移民を描いたNKKドラマ、「はるとなつ、届かなかった手紙」は今でもYou tubeで見られますのでお勧めです。全部で5話(約5時間)楽しめます。 https://www.youtube.com/watch?  https://www.youtube.com/watch?v=5yRO172oICg                                 

また、第一回芥川賞受賞作品、石川達三の小説「蒼茫」は、石川達三自身が移民船に乗り込んでの体験をもとにしたものです。本気で移民するつもりではなかったと思いますが。                                                                                                                      

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