大分間が空いてしまいましたが、ところを変えて駐在記を再開させていただきたいと思います。まずはインドでのブラジルビザ取得のお話しから。 私の異動は一旦日本に帰ることなく、インドから直接ブラジルへの転勤する、いわゆる横横異動。したがってインドでブラジルのビザを取得する必要があります。 流れとしては、まずブラジル側で就労許可を取得。就労許可が下りたら、インド側でビザの取得、渡航となります。 必要な書類(パスポートのコピーや無犯罪証明書、卒業証明書など)をブラジル側に送って、現地法人から申請してもらいます。この作業はさほどの問題もなく、2-3週間で許可が下りました。就労許可を証明する書類がPDFで私宛に送られ、それとパスポート、ビザ申請用紙と一緒に今度はニューデリーのブラジル大使館にビザ申請します。ビザが下りるま で通常7日ワーキングデイと言われました。 9月13日にニューデリーのブラジル大使館に必要書類を届けた後は、オンラインで進行状況が確認できます。24日の朝になって“Ready”の状況になったことを確認して、夕方4時にブラジル大使館に受け取りに参りました。ビザの窓口は夕方4時から5時までの一時間しか開いていません。サンパウロへのフライトは9月29日を予定しておりましたので、時間的には十分です。受領後ブラジル法人にお礼を兼ねて、無事ビザを取得できたことを、ビザのコピーを添付して報告しました。 しかし、翌日になって現地から、“間違いがいくつかありますよ。至急修正してもらってください。さもないと入国はできるかもしれませんが、その後の”外国人登録“で問題になるかも知れませんので” 。 なんと大使館の仕事に間違い!?考えられません。 でもたしかに細かい字を良く見ると、ビザと外国人登録用書類両方とも社名にミススペルがあります、母親の名前が抜けています、出生地が間違っています。 “ま、大使館と言っても、実際に仕事してるのはインド人だからな、仕方ないか” あわててクレームすると、先方は自分たちの非を認めず、”私の申請書類が間違っているのだ!” と言って譲りません。 “じゃ、どうすりゃいいんだ?” と聞くと、 ”最初からやり直してください。費用もINR7,300-新たに支払っていただきます“ 自分の会社名や母親の名前をミスるはずないだろう!と思いつつも、ここで逆らっても先に進まないと諦めて、“29日までには間に合わないので出発を遅らせるしかないか” と一旦は覚悟したのですが、我が社のアドミスタッフは諦めずに、翌日再度4時に大使館に向かい折衝してくれました。 そしてなんと、そのスタッフは大使館員を説き伏せて、その日のうちに修正してもらうことに成功したのです!まずインドでは考えられません。結果めでたく26日のうちに修正ビザと書類の取得に成功。 これには私も少々驚くと同時に、このアドミスタッフを改めて見直しました。 “どうやって説き伏せたの?”と聞くと、 “いや、大使館のミスとは言わずに、29日に出発が決まっていることを話して、また担当係官が話しのわかる人物でラッキーだったんですよ” と謙虚なコメント。 しかし、そんな簡単にできるなら、“申請から実働7日必要“ ってのはなんなんだ?インドからブラジルへ行く人なんてさほど居ないだろうに、お役所仕事とは言え、もったいつけやがって。。。