アパートへ入居

アパートはホテルから極めて近く、歩いて3分ほどのところにありました。場所的には市の中心部を走るパウリスタ大通りのすぐ近くですから、東京で言えば銀座か渋谷あたりにあるようなものです。 19階建ての15階。でも各階の天井が高いので、日本のマンションの感覚でいうと20階ぐらいの高さに見えます。インターコンチネンタルホテルのように建物は細長く(細くて高い)ブラジルの建物って大丈夫か?と思われるのですが、地震がないとのことですので、きっと問題ないでしょう。 前任者のM氏は綺麗好きと見えて、掃除が行き届いており、また整理しておいてくれて、ある程度掃除や整理をしないかと覚悟していたのですが、その必要は全くなく、助かりました。              スーツケースの荷物(ほとんど衣類)を早々に片付けて早速日曜品の買出しに行くことになりました。その日は会社のアドミスタッフが付き合ってくれて、近くのスーパーで、お米、野菜、果物などの食料を購入。人間、生きてゆくだけなら多くのものは必要ないですね。電気やガスが使えるアパートがあって、着るものもある程度あって、そこに食料が加われば十分です。

*このアパートの15階になります。1フロアー4件のアパートと思います。

ところで、ブラジルには日系人が多く、付き合ってくれたスタッフも日系3世で日本語をほぼ完ぺきに話します。ただ、日系人だからと言ってみんな日本語が話せるわけではありません。2世までならともかく、3世ともなるとポルトガル語のみ、という人も少なくありません。この辺はまた改めて触れることになると思います。             会社へは車で30分足らずということなので、翌日(10月1日)から出社の予定にしていましたが、せっかくだから顔だけ出してみようということになり、ちょこっとご挨拶。  女性社員が3人と2人ほどの男性社員が居ただけですが、とりあえずは初顔合わせは終了。やや緊張の場面ではありますが、買い物のついでに寄ったカジュアルな訪問でお互い良かったかも。

そして会社から帰ってアパートに着く直前に、前から歩いてきた日本人らしき人から ” XX=私の名前 さんですか?” と私に話しかけるではないですか!?       一瞬なにが起こったのか理解できず、少々の間をおいて、            ”えー!な、なんで知ってるんですか?”                      ”あ、やっぱり。Mさんから写真を見せてもらっていたので”             ”そうでしたか”                                 ”私の家はすぐそこなんですよ。歩いて一分。今週のテニス参加されますよね?”    ”はい、そのつもりです。よろしくお願いします”                  ”じゃ、土曜日の10:50分に私のアパートの入り口で待ち合わせましょう”      着いたばかりの地球の反対側でいきなり自分の名前を呼ばれるとは思いませんでした。ちなみにこのアパートでは、指紋を読み込んで第一のゲートが開き、その後常駐している警備員に顔を確認されて第二のゲートを開けてもらい、アパートの敷地に入ることができます。そして最後に部屋の鍵を開けます。さすがにサンパウロというか治安に問題ありのブラジルであります。

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