サンパウロでのアパートは、前任者のところにそのまま入居するということが決まっていたので、アパートを探す必要もないし、必要なものはすべて揃っているということでとっても楽でした。そうは言っても到着は夜でもあり、いきなり住んだこともないアパートに夜から入居するというのも大変なので、一泊だけホテルを取ってもらいました。予約してくれたのはインターコンチネンタルホテルという、少し前に安部首相も泊まったという高級ホテル。身分不相応ですが、たまにはいいか。インドではアパートを引き払ったあとは、一か月ほどバジェットホテルに住んでいたんだし。 バジェットホテルと言ってもインドでは極普通のホテルで、まあまあきれいで、お湯が出なかったこともないし、部屋の広さは日本のビジネスホテルよりはずっと広いです。ただ、食事がインド料理中心で、せいぜいパスタとか中華系の料理がある程度でした。その辺は事前に予想できたので、味噌汁を作れる材料(味噌とわかめとだしの素)を確保して、飲んだ翌日などに部屋で味噌汁を作ったりしておりました。お湯は沸かせますので。 侘しいことこの上ないけれど、たまに飲む味噌汁の味は、日本人としてはホッとするものです。


*やけに細長くて、さほど高級感を感じさせない、”ちょっと良い目のホテル”というところでしょうか。お値段も2万円ほどですから、シンガポールなどに比べたら割安かもしれません。

*前の晩に撮ったホテルからの夜景。
サンパウロ空港に迎えに来てくれたブラジル法人のスタッフによると、このインターコンチネンタルホテルは朝ごはんに和食もあるとのこと。インドのホテルに続き、ビジネスとは言え、エアーフランスですから、長いこと和食に遠ざかっていたため、翌日の朝食では迷わず和食を選択。日本の朝の定番メニューが並び、ごはんそのものもジャポニカ米です。ご飯茶碗も小さめではありましたが、10年ぶりくらいにご飯のお代わりをした次第です。 インドの食事は、基本的にカレーですからそれはそれでいいのですが、一番のネックは魚がほとんど食べられないことです(ニューデリー周辺)。前任者のM氏によると、サンパウロでは普通に魚が手に入るということで楽しみです。なにせ、インド駐在中は、日本で生魚を買って、塩をして、冷凍して持ち込んだものです。日本を出るときに冷凍したものは、ニューデリーに着くころにはほぼ解凍状態になり、即それを再度冷凍して使う、などということを4年もしていたのです。多くの日本人は同じようにしていたと思います。別に魚をたべないと生きてゆけないわけではないですが、さすがに鳥肉と羊の肉ばかりでは耐え難く。 そしてあらゆる食材が揃うといわれるサンパウロに期待も膨らむのでした。

*サンパウロ初日の朝食。日本人の客も結構いましたが、洋食を食べている人が多かったな、どちらでもいいですけど。