日本への一時期国の前に、前任者のM氏経由でブラジルの商工会議所主催のゴルフコンペの案内をいただいておりました。開催日は、11月16日(土)で、場所はPLゴルフクラブです。 PLとは野球で有名なPL学園のPL(Perfect Liberty)教団のことで、30年ほど昔、サンパウロ近郊には、日本人がメンバーになれるゴルフ場がほとんどなかったので、PL教団が出資して日本人のために作ってくれたというゴルフ場です。もっともサッカーの国ブラジルですから、ゴルフ場そのものがあまりなかったという事もあると思います。巧に日本人以外はメンバーになれないようなシステムを取っていて、メンバーのほとんど日系人ばかりです。批判が出るのでは?と多少心配になるような気もしますが、私の心配することでもないし、日系人ばかりであればまあ安全面でも間違いないでしょう。今やそこは日本人の「殿堂」といえる日系人の憩いの場になっています。 そのようなゴルフ場がサンパウロにあるというのは、インドにいるときから知ってはいたのですが、いよいよ実際にプレーする日がやって参りました。
PLゴルフ場はサンパウロの中心地から結構離れた郊外にあって、車で50分くらいかかります。車のない私はタクシーで行くつもりでいたのですが、たまたまスライステニスのメンバーの一人が、参加者名簿の私の名前に気が付いてくれて、 ”明日一つ後ろの組やな。良かったらピックアップしてあげるで” とのご親切なご提案。しかしタクシーで行って帰ってこれるのかも確かめたかったので、 ”ありがとうございます。でもタクシーで行って来れるか確かめたいので、今回は、、”と遠慮したのですが、 ”初めててで勝手もわからんやろ。乗ってき” なんて言われ、その人は69歳にもなる大先輩でもあったので、 ”ははー、ではありがたくお言葉に甘えさせていただきます” と方針をコロッと変更して同乗させていただくことに。もとよりタクシーで行けることは間違いはありません。ただ現地で帰りのタクシーが拾えるかが問題だったのですが、それはUberですから現地に行った時、携帯で拾えそうか試して見ればわかることでもあります。
当日の朝、待ち合わせ場所で待っていると、見たことも無いような大型の「レクサス」が目の前で止まり、運転手が出てきて”おはよございます” とややブラジルなまりの日本語で挨拶してくれました。 ”しかしSさん、こんな立派な車では狙われませんか?” ”そやなー、そうかもしれんけど、まだそういう目には会っとらんな。防弾仕様だし大丈夫やろ” 車を支給している会社は多いですが、せいぜいカローラぐらいで、レクサスってのは見たことがありません。某大手食品会社の社長とは言え、かなりの好待遇です。 ”勝手がわからんやろ”ってのは実にその通りで、その日はSさんに案内いただき、ほんと助かりました。
終了後は、例によって食事をしながらの表彰式です。インドの時のように自分で運転する必要もないので、自由にビールも飲め、食事は日本と変わらない和食のオンパレードでした。中華料理もあったかな。その日は40人でのコンペでしたが、私は堂々の、というほどでもないですが11位。その日は11月16日だったので、当日賞のワインも一本いただき、さらにニアピン賞の50レアル(1,300円ほど)もゲット、極めてハッピーなブラジルでのゴルフデビューとなったのでした。

