レシピは「主婦の友」のコピーだそうです。レシピを置いて行ってくれたLさんは、日系3世のおばちゃんですが、誠にきれいな日本語を話します。お爺ちゃん(1世ということになります)から厳しく教えられたとか。「あたし」なんて決して言いません。必ず「わたくし」です。書くのは不得意のようですが、お手本にしたいくらい、しゃべる日本語は素晴らしいです。 話はちょっと逸れますが、昔ある日本の船と英国の船が接触してトラブルになりました。日本人船長は、訥々とした英語ながらも教科書通りの英語で主張すべきをしたところ、それを聞いた英国人の船長は、「おい、みんな聞いたか!?俺たちも彼のような英語をしゃべらなければいけないんだぞ!」と言ったそうです。本当の話です。ネイティブが、外国人から本来の正しい英語(日本語)を聞いて悪い気がするはずがありません。それどころか尊敬さえされるはずです。Lさんはそんな日本語を話すのです。スラングなどを交えてネイティブっぽくしゃべる人を上手でかっこいいと思う人も多いでしょうが、ネイティブから見たら軽薄と映るに違いありません。我々はしょせん外国人でネイティブにはまずなれないのですから。
さて、そのレシピもさすがに古そうで、オーブンのことをテンピ(天火)なんて表現しています。まあ、そんなことはどうでもいいのですが、思いがけずあきらめかけていたRabadaに再度挑戦することになりました。
まずは週末のフェーラでOxtailを4つ購入。その重さはちょうどレシピにある重さと同じ600gほどでした。ベーコンと一緒で、28レアル(600円ぐらい)
この3か月ほどはほぼ自炊していますので、味付けや調理時間などいちいち正確に計らなくても「感」というものが働きます。しかもちゃんとしたレシピがあるんですから、失敗のしようがないかもしれません。結果は大成功で、おいしいものが無いといわれる英国の料理とも思えません。自画自賛ながら絶品でした。
*ご飯にもいいですが、やはりパンの方がいいでしょう。柔らかめのフランスパンをスープに付けて食べると最高です。ただ肉がちょっと食べにくいというのが難点。