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APAホテル両国

羽田に着陸してから入国までに4時間ぐらいかかったでしょうか。         その間ブラジルでのPCR検査の陰性確認、厚生労働省への帰国事前登録のチェック、日本での位置情報確認のためのソフト(OEL)やCOCOAと呼ばれる接触確認アプリを携帯にインストールされているかの確認など5か所ぐらいのステップを通過。そこの係員の多くは中国人と思われる人たちで日本語が聞き取りにくく、「えっ?」と何度か聞き返ししたりしました。日本語も英語もできるとなると彼らが有利なのだろうか?あるいはこんな仕事をしたがる日本人は少ないのだろうか?とにかくこれでもか、これでもかというくらい何度もチェックされ、最後にまた羽田でのPCR検査が陰性であることを確認後、ホテルに案内されました。                         ホテルはAPAホテル両国。ここの受付もほとんどが中国人アルバイトに見えました。(他のアジアの国かもですが) これからまる3日間監禁です。外に出ることはおろか、弁当を配るときにのみドアを開けることが許されるというまさに囚人のような扱いです。先月日本に一時帰国したH氏の情報では「食事は結構悪くないですよ。量もたべきれないくらいです」なんて聞いていたので、少しだけ楽しみにしていたのですが、その日の夕食は以下の写真の通りです。そう悪くはないけど、完全に冷たくなっていてがっかり。また私のような年配者には問題ないけど、若い人、特にブラジル人やアメリカ人などには量的にも問題ありそうに思われます。H氏は成田から東急インに連れていかれたとか言っていたので、ホテルによって食事の内容が結構違うのかも知れません。

*夕食の弁当。
*弁当に付いてくるメニュー。

これは”APAホテル特製”だそうです。メニューには”牛肉のストロガノフ風温野菜添え” とか”わかめとシラスのマリネ”とか名前は立派なんですが、実際はそんな名前とは程遠く、ただの牛肉と野菜の炒めものとわかめの酢の物です。しかも量もほんのわずか。ちめたく冷えたポテトフライなんか食べる気になりますか?目玉焼きは味付けなしです(塩味も無い)。

*翌日の朝食。こちらも良く冷えてました。朝食ぐらい温かいご飯が食べたかった。。朝食としては品数も量も十分でしょう。

*お昼です。ご飯はチャーハンでも炊き込みご飯でもない、なんだか良くわからない味付けご飯。右下の揚げ物は”チキン南蛮”とありましたが、パサパサした鶏肉を揚げたもの(ジューシーさがまるでなし)。どちらの味も今いちどころか今二。

こうして3食の弁当はどれも見たところも味も似ています。APA社長カレーってのが結構有名らしいですが、せめてお昼にそのカレーでも出してくれたらまだ良かったのに。でも税金で食べさせてもらっているのであまり文句も言えませんが、せめて部屋に電子レンジがあれば全然違うんですけどね。                               さらにふと思ったのですが、自分で作ったものには文句ない(言えない)けど、人の作ったものには言いたくなるという事もあるかもしれません。

PCR検査

いよいよ搭乗前のPCR検査です。今回はFF(フランクフルト)経由。LH(ルフトハンザ)は搭乗48時間前までの結果を持ってゆかねばならないので、前日(27日)に検査機関に行きました。                                   場所はMooca Shopping Centerというアパートから車で20分ほどのショッピングセンターの一角にあります。空港でも同じ業者(CR Lab)がやっていて、LHや日本のフォーマットに対応した結果を出してくれます。料金はR$350(7,000円)。特にこのショッピングセンターのCR Labは、ドライブスルーで出来るところが特徴です。       前には2台(2組)が待っているのみで混んでいる様子はありません。順番に並ぶと中からCR Labのスタッフが出てきて、ワクチン接種と同じように外国人登録証を見せて、受付終了。日本人と分かるや否や、「日本に帰国ですか?」と聞いてきました。   このところのコロナ状況悪化で、日本に避難する人も増えているのでしょう。

昨日のワクチン接種の後は何とも無いように感じたのですが、今日になってちょっとだるい感じが出てきたので、熱を測ってみると37.1度と微熱程度。 ワクチン接種は陽性反応を引き起こすのでは?という疑念がまた持ち上がり、念のためOさんに聞いてみてもらいました。でも検査スタッフからは即「関係ないですよ」

綿棒を3本とサンプル採取の試験菅のようなものを持ってきて、貼ってあるラベルが私の名前、生年月日などが一致しているか確認の後、喉と鼻(左右)に綿棒を入れてサンプル採取。およそ3分ほどの作業です。結果が出るのは、基本的には翌日朝なのですが、混んでいないらしく、たぶん今日の夜にはサイトに結果が表示されるであろうとの事でした。

果たして結果は?翌朝サイトを訪ね、ID番号とパスワード(数字)を入れると結果が見れました。陰性です。なんの自覚症状がなくとも万が一陽性だったらすべての予定がご破算になるところ。これでなんとか無事出発できそうです。

*ドライブスルーのPCR検査所。左の黒い車のドアが開いていますが、乗ったままですべて終了します。

ワクチン接種

一時帰国3日前の4月26日月曜日の朝、会社のスタッフOさんから         「今週から○○さん(筆者)は接種の対象になったので、受けますか?」と思いがけない連絡がありました。年齢的にかなり順番が近づいて来ていることは分かってはいたのですが、日本へ発つ直前にその時が来るとは思いませんでした。                    「中国製は、2回目の接種は約3週間後、Astrazeneca製は2-3か月後ですから、日本から一か月帰ってこないことを考えたらAstrazeneca製がいいかと思うのですが、自分で選べないんですよ」                                  「私もどちらが良いとも言えないと思うけど、中国製の信用度(効果もさることながら中身が本物かどうかという疑念もあり)を考えたらAstrazenecaかな。血栓ができたなんて報告もあるけど」                                「自分では選べないので、接種している所に行ってAstrazenecaかどうか確認して、もしAstarazenecaだったら打ってもらいましょう」                「接種している所は近くに何カ所もあるんですか?」              「はい、結構あります」                           「でも、ワクチンを接種したら明日のPCR検査は大丈夫だろうか?薄いコロナウィルスを接種すると考えたら、陽性の反応になったりして?」             「それは無いと思いますけどね」 もちろんOさんはワクチンの専門家ではありませんが、そう言われるとそんな気もするし、仮に陽性になるようなワクチン接種では意味がないはずだし、とチャンスを生かすことにしました。                                     その日のお昼前ごろOさんから再度電話があり、                「会社の近くでAstrazenecaを打っているところがありました。今なら空いてますから、すぐ行きましょう」 

接種場所は車で15分ほどのところです。Oさんの付き添いで、外国人証明書を見せてその場で”接種券”を受領。その券を持って中に入っていくと、簡単なテントを張った下に4人ほどの白衣を着た人たちがいて、接種券を見せると「右腕と左どちらが良い?」と聞いてきました。待っているひとは誰もいないようだし、事前の問診(糖尿病とかアレルギーがあるかとかの確認)は何もなく、いきなり接種のようです。        先日アップした”ワクチン横流し”に書いたように、ワクチンの銘柄とちゃんと注射器に吸入したことなどを一つ一つ確認しながら、右腕にチクッと一刺し。アッという間に終了です。  

*接種場所の入り口。右の女性2人が受付で、外国人登録証(身分証明書)を提示すると”接種券”を発行してくれました。
*接種券。2回目の接種は7月19日とあります。
*接種場所。待ち人なし。ここで立ったまま、アッというまに接種終了。屋根はあっても外なので風通しもよろしく、コロナ対策としては理にかなっております。

                                       日本では接種後も副作用が無いことが確認できるまで20-30分ほどその場に居なければならないようですが、こちらでは何にもなくて接種が終われば即帰れます。      接種券には、次の接種は7月19日とありますが、Astrazenecaのサイトによると、一回の接種だけでも76%ほどの効果が期待できるとの事。76%の効果とはどういう意味かよくわかりませんが、仮に罹ったとしてももう重症化したり、死ぬようなことは無いという風に理解しましょう。

ワクチン横流し

ブラジルでは日本よりもややワクチン接種が進んでいて、現在66歳ぐらいまでが対象になっています。日本も65歳以上に対して始まっていますので、大差無いように思うかもしれませんが、ブラジルでは67歳以上は終了、一方日本は65歳以上は3,600万人もいてスタートしたばかりですから結構な差があることになります。ちなみに4月23日時点でブラジルで2回接種を終えた人の割合は4.8%です。                                     先日月曜日は日系3世のLさんとランチをして、いろいろ情報交換というかお話をしたのですが、Lさんは70歳を超えていて、もう2回の接種終了済み。中国製だけど。    接種するときには医師(あるいは看護師か)が、                「いいですか、よく見ていてください。これがワクチンの瓶です。これから注射器を刺して一回分を吸い取りますよ。はい、注射器に入りました。では打ちますよ。」   終了後、「はい、完全に注射器が空になりました。間違いありませんね?」     Lさんは、なぜこんなこといちいち確かめながら接種するのかとその時は思ったそうですが、後日”ワクチン横流し”のニュースを聞いて合点がいったそうです。      医師の中には注射をしたように見せかけて、ワクチンを横流しする不届きものがいるのだそうです。                                「ワクチンなんかいくらで売れるんでしょうかね?大した儲けにもならないと思うけど」するとLさんは、                            「いや、これで命が助かると思うなら10万円でも出す人もいるんじゃないですか?順番待っていたら何時になるかわからないし、10万円で命が買えるんだから」     「なるほどね。インドなら大いにありうることだけど(済みません、またインドをディスってしまいました)ブラジルでもそんなことあるですか。。」          しかし、本当に騙そうと思ったら、食塩水かなんかを瓶に入れて、それらしいラベルを貼ったら分かりませんね。実際に注射するだろうし。実際そんな偽物が出回っている可能性もあります。                               私は中国製でも構わないと思っているのですが、こんな話を聞くと、やはり日本で打ちたいですね。日本人の駐在員のために、一時帰国したら空港で一回目の接種をして、2-3週間後に2回目を打つという計画もあるようですが、早くて7月頃になるとか。   残念ながら今度の一時帰国には間に合いそうもありません。

SOZAI屋(総菜屋)

4月12日の週から多少の商業活動制限が緩和され、5月いっぱいは再開は無理だろうとなかば諦めていたホームコースのPLゴルフ場も再開されました。但しレストランはもちろんのこと売店も閉めたままなので、ランチや飲み物はすべて自分で用意しなければなりません。先週の”もぐり”のゴルフ場でさえ、堂々とレストランも営業していたのに。 毎日のように自炊しているので、弁当を作るのもどうってことは無いですが、たまには人の作ったものを食べたいもの。特に家ではまず作ることのない揚げ物を弁当のおかずにしようと思い立ち、歩くと15分以上かかるのですが、散歩を兼ねて噂の総菜屋に行ってみることにしました。                              

そこはParaiso地区と呼ばれる静かな住宅街の中。高層アパートの谷間の行き止まりの道の脇にありました。まるで民家のようです。きっと一軒家を借りて、一階を店にしているのでしょう。                               左脇の入り口に行ってみると、机が置いてあり、黄色と黒のテープが張ってあって中には入れません。                                     「あれ、中には入れないんですか?初めてなんですけど」                     「すみません、来週の日曜日まではダメなんです。このQRコードでメニューを見て選んでいただけますか?」と完璧な日本語。携帯を取り出そうとしたところ、その店員さんが親切にもサッと自分の携帯でQRコードからメニューを見せてくれました。          「弁当では無くて、総菜が欲しいんですけど。たとえば揚げ物なんか」      「揚げ物でしたら、牛テールのコロッケとか豚バラのとんかつ、鳥のから揚げ、クリームコロッケなんかがあります」                               「牛テールですか。もちろん骨は付いてませよね?」              「はい、ないです。おいしいですよ」となかなかこちらの気持ちをくすぐる事を言ってくれます。マスクをしているので顔は良くわかりませんが、若い日本人女性であることも間違いなく、すぐその気になって勧められるままに、             「じゃ、牛テールのコロッケ2つとゴーヤの炒めものと・・・」

*SOZAIの中。通常は机と椅子もあって、中でも食べられるようです。店員は日本人(日系人?)2人とブラジル人1人に見えました。お酒やコメ、調味料も売ってます。
*入口に置いてある机にひろげた弁当のメニュー。なかなか豪華そうで、R$45(900円)からR$55ぐらい。右側は寿司のメニュー。もちろんまだ試してないですが、いつかガッカリしたコンビニ弁当とはクオリティーが違うように見えます。次回は是非試してみよう。

翌朝ご飯を炊いて、SOZAIで買ったコロッケとゴーヤの炒め物その他家にあるものをタッパーに詰めて”ゴルフ弁当”の出来上がり。見た目は良くないけど、梅干し入れて5種類ものおかずが入った弁当は栄養バランスもよろしく、これで好スコアーは間違いなし!でも自分で作って自分で食べる侘しさもちょっとあるかも。

*左上のアルミフォイルの中がソースがかかった牛テールのコロッケです。食べてみるとまあ普通のコロッケ。これでR$9(180円)はちょっと高い。

駐妻御用達のパン屋

ベーカリーはアパートの近くに数件あり、どちらも試して見ましたが大差ないので、一番近くのスーパーとパン屋を兼ねたような店で買っていました。なぜか日本のような四角い食パンというのは売っていません。正確に言うと、いわゆる食パンは袋入りでどこのスーパーでも売っていますが、焼き立てのパンとしての食パンはベーカリーでは見たことがありません。そこで通常はコッペパン風のフランスパンを買うことにしています。焼き立てだとなにも付けなくてもいいくらいにおいしくいただけます。以前も書いたと思いますが、この小型フランスパンをトーストしてコーヒーと一緒に食べるというのが典型的なブラジルの朝食です。

*パオデフランセス。バケットに比べるとやや柔らかめ。こちらだとR$2/個(40円)以下ぐらい。(実際には量り売り)

SPに来て1年半も経った今頃になって、家のすぐ近くに”駐妻御用達のパン屋”があることが分かりました。上記のパン屋より近くにあり、まさに灯台元暗しです。     駐妻とは駐在員の妻のこと。彼女達はレストランとか店の情報は良く知っています。多くの駐妻は、仮に子供を帯同していても手が掛からない年齢に達していることが多く、また普通は現地で仕事をすることが出来ないので自由な時間がたっぷりあります。昼間はテニスやゴルフ、あるいは現地の料理、文化教室などに通い、お茶、ランチなどして過ごすわけですから自然そんな情報が豊富になります。(もちろん彼女たちを批判しているわけではありません。言葉の通じない異国の地でそれなりに苦労も多いことでしょう)

そのパン屋の名前は”PAO DE MO”(MO Bakery?) 間口が2.5mほどの大変小さな店で、前を通りかかっても気が付かないと思います。そんな店を見つけて来るとはさすが駐妻です。そこはフランス系のパンを専門に焼いているようで、ならばと久しぶりにクロワッサンを買ってみました。R$6.5/個(130円)。普通はR$5/個以下ほどですからはちょっと高目です。                               さてお味のほうは? クロワッサンですからバターがたっぷり使ってあり、まずいはずがありませんが、通常のベーカリーで売っているクロワッサンと比べて大きな違いがあるかと言われるとそうでもなさそう。                         包装はバカ丁寧で、4つ買ったのですが、一つ5個も6個も入りそうな大きな袋に、わざわざ2つずつ別の袋に入れてくれて、さらに立派な紙袋に入れてくれるという日本的過剰包装。店員もどこか”日本人慣れ”しているように感じられ、日本人相手なら多少高くてもいいか、みたいなポリシーが感じられなくもなかったのでした。

*店の入り口。ABERTOとは営業中のこと。向かい側には”藍染め”というやや高級な和食店がありますが、コロナでずっと休業中。
*狭い店内ですが、いかにも日本人が好みそうな雰囲気。ここにはいわゆる棒状のフランスパンはあっても、ブラジル風小型フランスパンはありませんでした。独り身にとってはその方が便利なんですけどね。 上の棚に食パン風のものが見えますが、プレーンな食パンとはちょっと違うんですね。

祝!松山選手優勝

ゴルフに興味のない人にとっては何のインパクトも無いかも知れませんが、この度松山秀樹選手がマスターズで優勝したのは、まさに歴史に名を刻んだ瞬間でありました。  日本では早朝の放映で見るのも大変だったと思いますが、こちらでは午後3時ごろからの放送なので全く問題なし。土曜日にはスコア65を叩きだし、2位に4打差をつけて首位に躍り出ました。                                 翌日曜日は、たまたま”もぐり”のゴルフ場でプレーすることが出来たのですが、もう松山選手の話題で持ち切りでした。                           「今日の松山はスタートは何時からだっけ?」「今日は俺も行けそうな気がする」とか、プレー中も松山の真似をして「パットはベルトを動かさないように」「やや内股で」などと60を超えたようなおっさんたちがまるで子供のようです。

ゴルフが終わって帰ってくるとちょうど午後3時ごろ。松山のスタートは3:40だったので、シャワーを浴びて身を清め、洗濯機をかけながら観戦です。見る方でさえ緊張するのですから、本人の緊張のほどはいかばかりか。そんな心配は1番ホールで早速現実になってしまいます。一打目が右側の林の中に。打てる位置でボールは見つかったものの、低い弾道で木の間を抜けなければなりません。なんとかギリギリで木に当てずに抜け出ることが出来ましたが、当たっていてもおかしくは無く、幸運だったと思います。    後半も12番だったか13番だったか、ドライバーで打った第一打が直接木に当たったものの、幸運にもフェアウェーに戻ってきました。あれがもし反対側に跳ねていたら大トラブルになって優勝を逃していたかも知れません。結果的には1打差の勝利でしたから。         恐るべき技術と精神力に敬服しますが、運もありました。解説でも”運がなければメジャーでは勝てない” というようなことを言っていましたが、確かにその通りなのでしょう。きっとゴルフの神様はいるのです。

ところでこのところ日本人アスリートの活躍が目立ちますね。大谷翔平、大阪なおみ、池江璃花子などなど。彼らは元々持って生まれた才能の上に人一倍の努力が結果をもたらしているのは間違いないですが、人間努力すれば報われる、というのはどうでしょうか。子供に対してはそう言うかも知れませんが、多くの大人は本心ではそう思っていないでしょう。努力は必ずしも報われるとは限らない。さらに頂点を極めるには才能と努力とプラスアルファ。それははやり運というものなのだろうか。                              また、”天は二物を与えず” という言葉がありますが、これもウソですね。池江選手なんかを見ていると、あの美貌に加え、インタビューなんかでも、声も良くて話も巧み、訓練を積んだNHKのアナウンサーのようです。                              ”この世の中は公平ではない”というのはケネディー家の教えであったそうですが、確かに。。。あれあれ、松山選手の話からあらぬ方向話が逸れてしまいましたが、とにかくゴルフを愛する者にとっては2021年4月11日は記念すべき日となったのでした。決して大袈裟ではありません。

2か月ぶりの床屋

SPでは今週から”紫フェーズ=緊急事態”から”赤フェーズ=最大限の警戒”に変わり、レストランでもイートインは出来ないものの、デリバリーや持ち帰りはできるようになりました。床屋も開けるという噂が聞こえてきたので、行きつけの”林ゆり子理容店”も再開するのだろうかと早速電話してみました。                                「おはようございます。今週から開けるって噂を聞いたんですが」        「うん、そのつもりだったけど28日まで閉めることにしたんですよ」       「どうして28日までなんですか?」                      「私昨日ワクチン接種してもらってたんだけど、2週間後に2回目を打つまでは娘がやめとけって言うんで。。」                           「なるほど。でもちょうど私は28日から日本に一時帰国するんですよ」                       「じゃ、申し訳ないけど髪の毛延びたままで帰国になっちゃうね」        「そうですね、でもうっとおしいだけで、どうってことないでしょう。日本では床屋やってるだろうし」                                  しかし、考えてみたら日本に帰っても、少なくとも2週間は行けないことを考えると3か月近く散髪しないことになってしまいます。浮浪者のように3か月頭を洗わないわけではないけれど、さすがそれはうっとおしい。

そこで、会社の事情通(日本語が堪能)のO氏に相談してみると、彼の行きつけのところでやってもらえるかも、ということで電話してもらいました。その床屋は“八尋”という日系人経営のSPでは老舗の床屋です。私の前任者のM氏もお世話になっていたんじゃなかったかな。                               「八尋、やってるみたいですよ。完全予約制です」               「じゃ、今日明日の午後にでも予約してみていただけますか?」          というわけで、早速その日の4時半に予約を取ってもらいました。         そこはDeberdadeという日本人街の中にあるのですが、予約時間に合わせて行ってみると、何とシャッターが下りています。少々がっくりきて、O氏に「開いてないみたい」と電話してみると、                             「えっ!そんなバカな・・・じゃ、シャッターを叩いてみてください」         半信半疑で言われた通りに、ガシャ、ガシャとシャッターを叩いてみると、すぐに内側からシャッターを半分ほど開けてくれました。                        「あ、○○さんですね。あと10分待ってください」  確かに今は4時20分、さすがに日本人、時間に正確です。

やはりまだ床屋の営業は公式には認められておらず、なかば内緒で営業しているのでした。普段はシャッターを閉めて閉店しているように見せかけ、客が来た時だけそっと入れているのです。八尋さんのところはR$65と林さんよりR$15高いけど、結構丁寧なマッサージ付きでとても快適でした。もちろん日本語も完璧だし。

*八尋の入り口。これはもちろん開いているときの写真です。
*八尋の店内。入口の反対側からの写真。椅子は2つか3つほどのこじんまりとした店です。ご主人(八尋氏)の後ろ姿が見えます。

いきなり10連休

SPではコロナの状況は悪くなる一方で、先週金曜日いきなり3月26日(金)から4月4日まで10連休にするとのお達しが出されました。4月2日はGood Fridayでもともと休みなのですが、その他の日は今年と来年(22年度)の休みまでも前倒しして10連休にしてしまいました。                                 休みにすればコロナの状況は改善するかどうかは誠に怪しく、通勤・通学者の数は減るでしょうが、休みだからと行楽地などに出かけたりしてかえって悪くなることも十分に考えられます。そもそもこの国の国民性は開放的で、一人で家に籠っているなどというのは苦痛以外なにものでもなく、人と話し、酒をのんで踊って騒ぐというのが休日の過ごし方。しかもマスクをしないで。多くは若者ですが、その若者は感染しても大事に至らないケースが多いものの、彼らが知らず知らず周りの人達にうつしてているのです。  もちろん商業活動が禁止されているわけですから、警察も取り締まっているものの、そんな”規制破り”は後を絶たず、いたちごっこを繰り返しているとか。もちろん感染拡大の原因はこれだけではないですが、日本のように”特措法?”を定めればみんなが従うというようなお国柄でないことは確かです。

そんな状況を知ってか知らずか、私の所属する”8時の会”という日系人ゴルフクラブの幹事様は、3月6日からホームコースのPLゴルフクラブが閉鎖になっていることに耐え切れず、というかメンバーの要望を汲んで、SP近郊の営業しているゴルフクラブを見つけて来てくれました。                             そこはSPから車で北西に1時間20分ほど行ったところにあるITUという町にあるNovotelホテル経営のリゾートゴルフクラブです。リゾートホテルだから営業が許可されるのかどうかは分かりませんが、ホテルの支配人が役人に3万レアル(12万円)ほどの袖の下を使ったらしいという話もありました。この国もインドほどではないにしろ、そんな”実弾”が物をいう社会であるのも事実でありましょう。 

*Novetelの入り口。ゴルフ場のクラブハウスは別です。
*Novotelの裏側のゴルフ場から。プレー代は300レアル(6,000円)と割と安め。でもとても良く整備されたコースです。

我々日本人たるものそんな状況下でゴルフなんかにうつつを抜かしていていいのか?モラルを問われるであろう、というのも尤もなのですが、ゴルフ場などは3密とは無縁に近く、もしゴルフ場で感染するようなことがあるとすれば、どこに居ても感染してしまうことでしょう。というわけで思いがけず週末は久しぶりに巣ごもりから解放されたのですが、このITUゴルフリゾートは別荘地でもあり、ゴルフ場の廻りにはそれはそれは大きな別荘が立ち並んでおり、金持ちの家族連れと思われる人たちが週末を楽しんでおりました。ファベーラ(貧民街)は車のなかからいくつも見てきましたが、このようなお金持ちの家(別荘)は初めてです。この国も貧富の差の大きさはやはりインド並みかも知れません。                                 

*建物の床面積が500平米(150坪)を優にこえるであろう邸宅がゴルフ場の廻りにゆったりと並んでいました。
*左隣の家。この家の方が大きいと思いますが、もっと大きな家もたくさんありました。
*日本人からは”宇宙人の家”と呼ばれているなんともユニークな家。小さくて分からないかも知れませんが、真ん中にビキニ姿の女性が2人、その左には帽子をかぶった女性が見えます。

筍(タケノコ)

今週月曜日(15日)からSPでのコロナ状況は、”赤”段階=最大の警戒フェーズを超え ”紫”段階=緊急事態フェーズに突入しました。赤の上がなんで紫か?という疑問はともかく、ICU占有率が87.6%に達し医療崩壊寸前、夜8時から翌朝5時までは外出禁止令が出されました。医療崩壊はあちこちで発生しており、これでもSPはブラジルでは一番状況がいいのです。                                   そんな状態であっても食べないわけにはいかないので、スーパーは開いています。  先日中国系スーパーの前を通りかかったところ巨大な筍がいっぱい売っていたので、たまには筍ご飯でも作ってみるかと、なかば衝動買いしてしまいました。こちらは秋が始まったところですが、なぜか筍が売られています。これまであまり気にも留めなかったけど、ひょっとしたら年中あるのかも。                     ザックにも入らないほどのサイズだったので、大き目の袋に入れてもらって手にぶらさげて持ち帰りました。さてどうするか。筍は買ったらすぐにあく抜きをする、ということは知っていたのですが、やったこともないので、まずはGoogleであく抜きの方法を検索。いろいろ方法はあるようですが、一般的には米糠を入れて煮るというもので、糠なら常備品ですので、なにも買い足す事無くできそうです。   

*高さ70cmほどもあります。中はほとんど空洞とはいえ、一人で食べるには大きすぎ。でもこれは店で並んでいたなかでは一番小さいのを選らんだのです。12レアル/本(240円)也。

巨大に見えた筍も、皮を剥いてみればそれほどでもありません。終わりのないマトリョーシカのように、剥いても剥いても皮が現れるようにも見えましたが、生でも食べられそうなくらいに柔らかい皮が出てきたあたりで剥き方止め。縦に切ってみるとなるほど竹の子、節になるであろう横の仕切り(壁)が整然と並んでいます。これもGoogleから仕入れた知識ですが、竹の根元に近い部分と先の方は節の間隔が狭く丈夫であり、中間部分は間隔が長くなっていて、仮に強風に吹かれてもしなやかに揺れて、折れないようにできているそうです。これはもちろん成長した竹の構造ですが、自然は実に良くできています。

*こうして写真をみると、木を切ったみたいで、食べられる物のようには見えませんが、あくを抜いて、鶏肉と煮物にして食べたら間違いなくあの筍でした。

竹の成長速度は一か月で10mも成長し、最高では一日に1.2mも成長したという記録があるそうです。時間あたり5㎝ですから、じっと肉眼で見ていたらスローモーションのように成長が見えるかも知れません。                                     昔会社の先輩から「竹が急速に成長するのはなぜか?と研究した人がいて、その成長ホルモンである”ジベレリン”という物質を発見し、それを小人症の人に接種したら一発で治ったんだよ」なんて話を聞いたことがありました。その時は「ほんとかなあ?」と思いつつも、科学系企業で働く先輩の話でもあるし、まんざら作り話でもないだろう。 なぜか印象深い話しだったのでこの”ジベレリン”という名前はよく覚えていました。  今改めてGoogleで再度確認してみると、どうもそんな話は無かったみたいです。もちろんジベレリンという植物成長ホルモンは戦前日本人の研究者によって発見されたのは事実ですが、竹の成長に目を付けて発見したとか、小人症の人に応用した、という話は書いてなかったですね。ただ、書いてはなかったですが、筍もジベレリンのお陰で急成長するというのは本当かも知れません。                      偶然タケノコ一本買ったお陰で、頭のどこかで引っかかっていた昔の話もクリアーになり、必要もない竹についての知識も増えましたが、タケノコはしばらく見るのもいやになってしまうかもです。