SPではコロナの状況は悪くなる一方で、先週金曜日いきなり3月26日(金)から4月4日まで10連休にするとのお達しが出されました。4月2日はGood Fridayでもともと休みなのですが、その他の日は今年と来年(22年度)の休みまでも前倒しして10連休にしてしまいました。 休みにすればコロナの状況は改善するかどうかは誠に怪しく、通勤・通学者の数は減るでしょうが、休みだからと行楽地などに出かけたりしてかえって悪くなることも十分に考えられます。そもそもこの国の国民性は開放的で、一人で家に籠っているなどというのは苦痛以外なにものでもなく、人と話し、酒をのんで踊って騒ぐというのが休日の過ごし方。しかもマスクをしないで。多くは若者ですが、その若者は感染しても大事に至らないケースが多いものの、彼らが知らず知らず周りの人達にうつしてているのです。 もちろん商業活動が禁止されているわけですから、警察も取り締まっているものの、そんな”規制破り”は後を絶たず、いたちごっこを繰り返しているとか。もちろん感染拡大の原因はこれだけではないですが、日本のように”特措法?”を定めればみんなが従うというようなお国柄でないことは確かです。
そんな状況を知ってか知らずか、私の所属する”8時の会”という日系人ゴルフクラブの幹事様は、3月6日からホームコースのPLゴルフクラブが閉鎖になっていることに耐え切れず、というかメンバーの要望を汲んで、SP近郊の営業しているゴルフクラブを見つけて来てくれました。 そこはSPから車で北西に1時間20分ほど行ったところにあるITUという町にあるNovotelホテル経営のリゾートゴルフクラブです。リゾートホテルだから営業が許可されるのかどうかは分かりませんが、ホテルの支配人が役人に3万レアル(12万円)ほどの袖の下を使ったらしいという話もありました。この国もインドほどではないにしろ、そんな”実弾”が物をいう社会であるのも事実でありましょう。


我々日本人たるものそんな状況下でゴルフなんかにうつつを抜かしていていいのか?モラルを問われるであろう、というのも尤もなのですが、ゴルフ場などは3密とは無縁に近く、もしゴルフ場で感染するようなことがあるとすれば、どこに居ても感染してしまうことでしょう。というわけで思いがけず週末は久しぶりに巣ごもりから解放されたのですが、このITUゴルフリゾートは別荘地でもあり、ゴルフ場の廻りにはそれはそれは大きな別荘が立ち並んでおり、金持ちの家族連れと思われる人たちが週末を楽しんでおりました。ファベーラ(貧民街)は車のなかからいくつも見てきましたが、このようなお金持ちの家(別荘)は初めてです。この国も貧富の差の大きさはやはりインド並みかも知れません。


