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コロナ感染者数世界第2位

あれよあれよと言う間にブラジルがコロナ感染者数が世界第2位になってしまいました。5月25日時点で感染者数363,000人余り、死亡者数22,666人。死亡者数は前日比653人増えて世界1の増加です。でも、ブラジルのファベーラ(貧困者層が住む地域)のデータは正確に把握されていないでしょうから、実態はもっと悪いと思われます。                                今や世界的に有名なボルソナロ大統領は「コロナなど軽い風邪である。経済優先せよ」と連日主張しているものの、保健衛生の責任は各州政府にあるので、州政府は他の国と同じように経済活動の停止政策を採っています。にも関わらずコロナの感染者低下傾向は一向に見られません。日本とは大違いです。         先々週に発令された州政府の新しい施策は、これまで平日の通勤時間帯のみに実施されていた「ホディージオ=車のナンバーが奇数の場合は奇数日、偶数は偶数日のみに運転できるという交通量規制」を全日適用する、というものでした。  ”それって、コロナ対策と関係あるですか?(排気ガス対策とコロナは無関係だと思うけど)” と週一回のウェッブミーティングの折会社の同僚に聞いてみると、”少しでも外出者を減らすためでしょう” との事。あーそーですか。でも効果あるとも思えないけど、と内心思っていたら、翌週はあっさり取り消しという朝令暮改ぶり。                                   次に採られた施策は、祝日を前倒しするというものでした。         「今週の水曜日と木曜日を休日にする」とその週の月曜日、すなわち2日前になっていきなりお達しがありました。目的はやはり人の外出を減らすためのようです。”休日にすれば外出者が減るというものだろうか??” さらにその週の金曜日になって、「翌週の月曜日も休日にする」との州政府の方針が伝えられました。 でもこれって有効なコロナ対策とはとても思えないけど・・・

*日曜日のパウリスタ大通り。人数は減っては居ると思いますが、交通量は結構あります。いまやマスクをしない人は珍しいのですが、左の女性2人はしていませんね。
*週末の夕方になると相変わらず”ボルソナロ大統領支持”の人たちが集まってデモが行われます。

一方、こうなると医療崩壊が起きていると思われるでしょうが、それはYesでもありNoでもあります。どういうことかというと、ブラジルでは公立病院は無料ですが、設備の整った私立(たぶん医師の質も高い)は高額な医療費がかかります。コロナ患者の多くを占めると考えられる貧困層は、高額な費用のかかる私立病院には行けないので公立病院に押しかけ医療崩壊が起こっていますが、私立病院では結構余裕があるという状況です。裕福層にとっては、医療崩壊のは起きていないということです。                                アメリカでコロナに罹るのは黒人が多いという話がありますが、正確に言うと「貧困層に多く、死亡率も高い」ということでしょう。「Stay Home」と言われても、蓄えが無いので電車などを使って働きに出ざるを得ない。働くところも住んでるところもコロナ対策上も劣悪である場合が多い。しかも肥満の人が多く、糖尿病など持病を抱える率も高い。そして仮に罹ったとしても利用できる病院はほとんどない、というのが実態でアメリカもブラジルもコロナ問題は貧困問題とも言えます。                                   私はこの辺の専門家でも評論家でもないので、この辺で止めておきますが、インドも医療システムは同じようなもので、人口も多く、貧困層はアメリカやブラジルの比ではありませんので、この先手が付けられなくなる可能性が高いだろうと思われます。

干物に再挑戦

刺身も良いですが、私はどちらかというと生ものより干物の方が好みです。しかしサンパウロでは魚の干物はまず見かけません。自分で作ろうと思えばできないことはないですが、そうまでしなくても一時帰国の折日本で食べれば、あるいは日本で買ってきて冷凍しておくことでまあまあ満足しておりました。これまでは年に3回ほど日本に帰るチャンスがあったので、それでも良かったのですが、このコロナ騒ぎで日本に一時帰国できる見込みがまったく立たなくなってしまい、干物のような日本でしか手に入らない物となると自分で作る他ありません。         インド在住のある友人などは、酒は必要不可欠の食材とはみなされないということでしょうか、酒屋が閉まって買えなくなってしまい自分で酒を造ろうとしています。そういえば昔、サウジアラビアのある大学に派遣されている先生(日本人)も、オレンジジュースにイースト菌を使って自分で酒を造っている、なんて話をしてくれました。”どうでしたか?” と聞くと、”確かに酒らしきものは出来たけど、なんで自分はこんなことまでしてるんだろうか?” ととても侘しい気持ちになったとか。分かるような気がします。

前置きが長くなりましたが、今回は干物の製作に再挑戦です(インドでも作ったことあり)。蠅などがたからないようにネットで囲まれた干物製作専用の籠も日本には売っているでしょうが、そんな物がこちらにあるはずもなく、あるものを工夫して間に合わせます。                            肝心の材料ですが、イワシが売っていることは知っていましたが、他にも干物に向いていそうなものはないかとフェイラの魚屋をよーく見てみると、尾びれの近くにゼイゴがある鯵らしき魚を発見しました。名前は”Carapau”。鯵にしてはちょっと大きい(上下に長い)ような気もしましたが、もしかしてシマアジかも。間違ってもいいやと思い、一匹だけ 頭とワタを抜いてもらって2枚におろしてもらいました。一匹10レアル(200円ほど)。 家に帰って辞書で調べてみると鯵と出てきました。なんだ鯵が売ってたんだ・・・鯵があれば何の問題もなし。

*Carapauとは鯵のことでした。今になって冷静にみると新鮮さに欠けるように見えます。輸入ものでしかも他の市場で売れ残ったものかも知れません。そもそもなぜか写真がセピア色になってしまいました。

家に帰り、塩して干したのですが、その日はあいにく曇り。天日で干す方法と日陰で(または夜、あるいは冷蔵庫のなかでも)干す方法があるということですので、どちらでも良いとは思うのですが、その日は選択肢なく日陰干し。曇り空の下7時間ほど干して、早速その日の夜に試食してみました。             オーブントースターの中で焼ける様子を見ていると、腹のあたりには染み出した油も焼けて、鯵の干物を焼いている雰囲気十分。期待は膨らみます。       さてお味の方は?うーん・・・鯵の干物には違いないのですが、身が締まってないというか、味と食感がいまいち。新鮮な鯵に見られる、結晶のように、あるいは年輪のように身がきれいにほぐれず、お箸でどこからでも分けられるような。この感覚分かってもらえるでしょうか。若干身の組織が壊れているような感じです。やや新鮮さに欠けるか。やはり鯵はブラジル近海では獲れず、どこからか輸入して時間が経ってしまったのかもしれません。

*近所のダイソーで買った2段式のラックの上の部分を利用。200円の値札がそのまま付いていましが、こちらでは400円ぐらいでした。ベランダで洗濯物の脇に載せて日陰干し。3倍くらいしても普通ですが、このところのレアル安の関係で2倍くらいです。
*虫除けネットは洗濯用のもの。こちらもダイソーで160円ほど。時々観察してみたところ、15階のせいか蠅などがたかる様子はなし。
*焼きあがったところ。見たところはOKなんですけど、期待が大きすぎたせいもあって、味にはややがっかり。

TV BoxはVOD機能もあった!

これまでもTV Boxについては1-2度触れました。購入費およそ18,000円で、インターネットがあれば日本のTV番組が見放題。Wowowなどの有料チャンネルも見れてしまう優れものです。                         このコロナ騒ぎで外での活動がほぼ出来ないなか、このTV Boxがなかりせば気が狂っていたのでは、と思うくらい助けられています。それはインターネットのお陰とも言え、ネットにも返す返すも感謝です。しかし、前任者のMr. M氏によると、このTV Boxもいくつか種類があり、ある日急に見れなくなったタイプもあるとか。TV Boxは日本のみならず韓国、中国などのTV番組を、中国の闇業者がインターネットで配信しているものと思われます。もちろん違法。よって、急に見れなくなったのは、その業者が摘発されたに違いありません。

そもそも”TV Boxとは?”とサイトで調べてみると、もともとはNTTドコモが開発したもので、TV放送を受信して、インターネットで配信、iPhoneやiPadでテレビ番組が見れ、録画できたりするものだということです。きっと中国の業者はこの機能をまねて配信することを思いついたのでしょう。

しかし、ブラジルでリアルタイムで見る日本のテレビ番組は、12時間の時差のためいまいち噛み合いません。たとえば夜の8時頃テレビを見ようとすると番組は日本の朝8時のものですから、「朝ドラ」はいいとしても「おはようあさイチ」とか言われると調子が狂います。                         前任者 M氏とのやり取りの続きですが、彼はTV BoxにはVOD(Video On Demand)の機能もあって楽しんでいるとの事。私が”そんな機能あったかな・・・” と言うと、VODの画面も送ってくれました。それならばと、自分のTV Boxのアイコンをよく見てみると、M氏が送ってくれたデザインとは違いましたが、確かにVODと書かれたアイコンが見つかりました。以前は無かったと思いますので、定期的にバージョンアップされる折に追加されたのでしょう。      内容は、TV番組シリーズとか映画、スポーツ番組などそのジャンルも多岐にわたっています。映画だけでも700本以上、TV番組だと1,000を超える選択があり、機内のビデオサービスの比ではありません。一生かけても見切れないくらいです。しかも見たい時にみれるし、Pauseも使えるし誠に便利です。             最近はコロナの影響で新規の番組制作が出来ないのでしょう、リアルタイムのチャンネルは再放送ばかりですので、VODさえあれば十分です。

*上段左から3番目がVODのアイコン。普段はSaturn Liveしか見ていませんでしたが、他にもいろんな機能がありそうです。

早速見た映画が、久しぶりの「七人の侍」。何度見ても楽しめます。      そして翌日見たのは「こどもしょくどう」、その次見たのが「万引き家族」。どちらも雰囲気は似た感じで、テーマも同じようなものかも知れませんが、秀作だと思います「万引き家族」はもうテレビで放映されたということでしょうか。    去年アカデミー賞を取った韓国映画「パラサイト」は、2月の一時帰国の折に見たのですが、この「万引き家族」をヒントにしているのでは?と思わせるものがあります。それまで韓国の映画など見たことはなかったですが、このパラサイトは強烈な印象で、是非もう一度見たいと思っています。そのうちVODで見れるようになるのだろうか。TV Box業者さん、なんとか摘発されないようにがんばってくれ。

コロナ対策、日本は偉い

昨日の時点(5月17日)でのブラジルのコロナ感染者は240,000人を超えて、米国、ロシア、英国に続いて4位になってしましました。死者数も16,000人を超えています。当初、ブラジルにとってコロナは他人事に近く、4月の初旬までは日本と大差なしでした。それが今では感染者は右肩上がりどころか、毎日10,000-人近くを数え(増え方は世界で3番目)、幾何級数的増加に近い状態です。ブラジルは広大で、医療体制も脆弱、ファベーラと呼ばれる貧民街などの統計は十分に反映されていないでしょうから、実際にはもっと悪い状況であろうと予想されます。    さらに問題なのは、3月23日から商業活動禁止という日本よりずっと厳しい政策を取っているにも関わらず、一向に改善されない事です。

一方、日本の状況を見ていると、国民が一つとなったような協力と努力で第一波の感染拡大はほぼ収束しつつあるように見えます。さすがは日本だと思います。第二波、三波も心配されますが、どうやれば抑え込むことができるかが分かった日本には、もはや大きな感染拡大は来ない、というか防ぐことができるような気がします。うらやましいと思うと同時に日本人として誇りにさえ思えます。      さてちょっと話がずれるようですが、このような立派な結果を残したにも関わらず、安倍政権のコロナ政策を評価しない、支持率が下がっているという世論調査があるようです。こんなに結果を残したのに、コロナ政策が批判されることはやや理解に苦しみます。”批判されるのが政治家の仕事” とは言え、ちゃんと結果を出したのだから、さすがに気の毒というか、もうちょっと評価してあげてもいいのではないでしょうか。もちろんコロナ対策が今やる事のすべてではありませんが、全般的によくやっているのではないでしょうか。激務だと思います。多少のスキャンダルめいた事件もありますけど、はっきり言って些末なことだし、完璧な人間などいるわけないし。

ブラジルでは商業活動禁止状態が、少なくとも今月末まで継続することが決定していますが、そうすると2か月半も商売できない状態で、しかも国からの補助はありません。(失業した個人には1万円/月ほどの支援があるようですが)そんな状態でビジネスが維持できるはずもなく、将来コロナ問題が一段落した後の街の状況は一変していることでしょう。あの店も、この店も無くなっている!?というように。                                   そんな厳しい政策を取りながらも、改善の兆しは全く見えず。         6月以降この経済封鎖を延長しても、たぶん改善は見られないでしょう。    逆に方針変更して解除したとしたら、コロナはさらに悪化し、手が付けられなくなるかも知れません。というわけで、どちらの選択をしてもコロナ問題は解決せず。結局ボルソナロ大統領が主張している”国民の7割は感染を免れない。よって経済封鎖は意味がない!” というのが現実になるのか。そうなったら1億4,000万人が感染することに??スペイン風邪のように自然収束を待つしかないのか、あるいはワクチンまでとは言わないけど、良い薬が発見されていることを祈るしかないか。このペース(一週間で2倍ぐらい)で行ったら、24万人から1億人になるまで2か月ほどで到達してしまうように思われます。

イクラの醤油漬け

フェイラ(市場)には魚屋が数件あり、刺身なども売っていることは以前書きました。私は鮭とかイカなどを買うことが多く、それはそれで楽しめるのですが、青物魚、すなわちサバやアジ、サンマなどもとても好きです。しかし、残念ながらブラジル近海では獲れないようで、青物魚といえばイワシぐらいしかありません。そもそも鮭もチリで獲れたものの輸入品とか。イワシも大好きなのですが、見たところあまり鮮度が良いように見えません。でもそれしかないので、たまに買って生姜煮などにしています。イワシの丸干しとかあったらうれしいのだけれど。

ある日フェイラをぶらぶらしながら、そんな魚屋をよく見てみると、筋子らしきものが売っておりました。その横には鱈子やボラの卵のようなものも。    ”これってサーモンの卵?” と聞くと”そうだ”と言います。さらにその魚屋のあんちゃんは”こちらはボラ(の卵)” なんと日本語で説明してくれました。こんなものを買うのは日本人だけなのかも知れません。                 思いもかけずブラジルでイクラが食べられる!? イクラにしてはちょっと小さいようにも見えましたが、魚屋が”サーモン(の卵)” というのだからそうなんでしょう。サーモンではなくて”鮭の卵か?”と聞けば良かったか?         騙されたつもりで、量を半分にしてもらって代金20レアル也(約500円)で購入。                                   家に帰って、早速インターネットで筋子から卵を取り出す方法を検索し、イクラの醤油漬けに挑戦することにしました。今更ながらインターネットはほんとありがたし。タダでビデオでも見れるんですから、ほとんど失敗なし。       

*筋子のようですが、ちょっと卵が小さいように思います。ひょっとしたら鮭の卵ではないかも。500円は安い?
*筋子から取り出した卵。イクラなら鮮やかな赤色になるはずなのですが、黄色っぽいです。サイズも小さ目。(筋子から取り出すのは意外に簡単でした)
*一晩冷蔵庫で醤油漬け(+みりん+酒)にしたイクラをご飯に。感動ともいえる味。食べてから一日経っても胃腸はなんともないので、仮に鮭の卵でなかったとしても問題なし。

久しぶりのイクラ醤油漬けごはん、我ながら満足度の高い朝食でした。サンパウロは空気もきれいだし、次回は干物にも再挑戦してみようか・・(実はインドでも作ったことがありました) 何せ一日家にいるので目は届くし、最近気温も下がってきて、干物日和だし。

掃除のおばちゃん

サンパウロでも掃除のおばちゃん(おねえちゃん?)をお願いしています。インドでは、窓を閉めていても細かい砂ぼこりが入り込んで来るので、毎週お願いしていましたが、サンパウロでは月に1回です。もちろんその間汚れやすい部分、例えばキッチンとかは自分で適当に掃除をしています。                前任者のM氏は掃除屋さんは頼まずにすべて自分でやっていたようですし、月に1回程度なら頼む必要ないのでは?と思うかもしれませんが、こちらの掃除屋さんはなかなかクオリティーが高く、5時間もかけて徹底的にやってくれます。その分値段も結構します。(1回200レアル。約5,000円ほど) 単に掃除だけでなく、床にワックスもかけてくれるし、ベッドとか家具もずらして見えないところもきれいにしてくれます。 2LDKというそれほど広いアパートでもないのですが、なぜかトイレが4つもあります。もちろん1つあれば十分ですが、使わないところも1か月に一回ぐらいは掃除してもらおうかな、といったところです。

*掃除のおばちゃん。体格良好。ここは玄関でタイルの床で、水と洗剤を使い完璧です。

掃除のおばちゃん(おねえちゃん?)と書きましたが、写真のようにブラジルでは割と珍しいアフリカ系黒人です。名前はLilian、年齢不詳。今回まだ3回目ですが、前の人よりもさらにクオリティーが高いです。(前の人はLucianaという人でしたが、会社に行っている間にやってもらっていたので、見たことがありません)  仮に言葉が通じれば ”ここはこうして” とか”ここは必要ない” とかリクエストもできますが、まったくコミュニケーションが取れず。よってお任せするしかないのですが、それでも満足度は高いです。

「割と珍しいアフリカ系黒人」と書きましたが、サンパウロではいわゆる黒人は5%以下ぐらいでしょうか。この掃除のおばちゃんは、たぶん昔コーヒー園で働かせるために奴隷としてブラジルに連れてこられた人達の3世か4世と思います。  ある日、会社のスタッフに”ブラジルは人種の坩堝で差別も少ないように見えるけど、実際黒人などは良い仕事を探すのは容易ではない、なんて事もあるんですか?” と聞いてみると、”それは否定できない” とのことでした。正確に言うと、差別というよりややネガティブなイメージとか先入観がある、という事らしいです。能力があれば正当に評価されるけど、同じならば黒人は避けたいとか、といったイメージがあるということのようです。まあ、これも十分差別かも知れませんね。                                   ”じゃ、旧宗主国のポルトガル系が一番偉いの?” と聞くと、そうでもないと言いす。                                   ブラジルでは混血が進んでいて、今では純粋なポルトガル人、あるいはインディオ(先住民)、黒人と明確に分けるのは難しく、多くの人が大なり小なり他の血が混じっている。そして 今や混血系が最大多数となっており、人種差別すること自体が困難、あるいは意味のないことになっている、そういう状況のようです。    ポルトガル人は中世のころから、アラブ人とかなり交わっており、混血に対してあまり抵抗が無かった、という歴史・背景も無関係ではないでしょう。      多民族国家の多くは、”差別をする人は教育の無い人” という理性によって差別を避けようとしていますが、ブラジルではそんな教育もする必要無いのかも知れません。

Burger King再挑戦

過日、Burger Kindでのテイクアウトというか、注文さえできずに退散したお話は書きました。USAではMacDonaldよりもBurger Kingの方が人気があるとかいう話を聞いたこともあったので一度は試して見たいという気持ちがあったのと、ブラジルではハンバーガーも注文できなかった、ではなんとも情けないので再挑戦してみることにしました。                          Macの方は、去年赴任して間もなく試す機会がありました。もちろんコロナ前です。その日は雨だったため、車が容易に駐車できるという理由でみんなでMacに行ったのですが、日本に比べると値段も結構高いし(税金が高いみたいです)、味にもガッカリでした。それよりも人気があるならどんなものだろう、というわけです。(ただし、日本のMacはずっとクオリティーが高いと思います。私はフィレオフィッシュが好きでした)                        

期待のBurger King、例のタッチパネルの前に立ち、相変わらずどこに触ったらいいのかわからなかったけれど、適当にタッチしてみると画面が替わって10種類以上のバーガーと飲み物などの写真が現れました。              ”この中から好きなものを選らんで、最後にカードを差し込んで支払えばいいんだろう” と理解してお目当てのバーガーにタッチするのですが、反応がありません。何度押しても、さらに指に息を吹きかけて触っても同じです。仕方なく、また近くにいた黒いネクタイをしたおじさんに、”操作方法わからないんだけど?” とジェスチャーで伝えるも、”俺の仕事じゃねーよ” と言う態度ではありましたが、カウンターの中の女の子に目配せして、 ”このおじさん注文できないみたい” と言ってくれたようです。                            さほど混んでいなかったこともあり、その女の子はすぐにカウンターから出て来てくれて、私と同じようにタッチパネルに触ってみましたが、反応なし。その子も英語は話しませんでしたが、”じゃ、こっちに来て” とカンターに来るように案内してくれました。なんのことは無し、そこで普通に注文できたのでした。もちろん指でさして、これとこれとください、と言う風に。

ただ、一緒に注文したペプシがボトルではなくてセルフサービスの紙カップ仕様。家まで運んでる間にこぼれるといけないので、少な目にしたものの、バーガーと一緒に入れる袋は無いとのこと。前回も書きましたが、アパートに入るには3つの扉を手で開けなくてはならないので、両手に荷物があると大変なんです。    ”えー! どこにでもあるプラスチックの買い物袋でいいんだけど” とリクエストするのですが、その女の子はやや申し訳なさそうに首を横に振るだけです。仕方ないので右手にペプシのコップ、左手にバーガーの袋を持って、急ぎ足で家に帰りました。家までは5分もかからないのですが、それでもやや冷めてしまったせいか、あるいは期待が大きかったせいか、いまいち。Macと変わらず。ブラジルではフィレオフィッシュではなくて、どちらも普通の牛肉のハンバーガーでしたが、その牛肉がパサパサしてて、まるでジューシーさが無し。せっかく牛肉大国なのに。   というわけで、 たかがハンバーガー、されどハンバーガー 。ガッカリだったけど、 とにかくBurger Kingを賞味することはできました。もう行くことは無いと思うけど。

*家に持ち帰ったセットメニュー。こちらもたいそうなゴミがでます。パッケージのコストが半分ぐらい占めるのでは?と思えるほどです。

近頃都にはやるもの

言うまでもなくブラジルの首都はブラジリアですが、規模としはサンパウロが圧倒しており、オリンピックもあった観光都市リオデジャネイロの方が世界的には有名かもしれませんんが、ブラジルの”都”と言えばやはりサンパウロと言っていいでしょう。  最近近所で目立つ3つの風景を紹介します。

1.マスク売り:    5月5日時点でのブラジルでのコロナ感染者数は11万人を超え、死者は8千人と、どちらも中国を大きく超えてしましました。昨日からは、道路など公共の場ではマスクの着用が義務付けられましたが、使い捨てのマスクは薬局でも入手困難な状況が続いているため、このところ路上には手作りマスクの販売業者が目立ってきました。1個5レアル(100円ほど)だそうです。      私自身はどうしているかというと、空気が悪いのでマスクが必須であったインドから持ち込んだ”在庫” はある程度あるものですが、数に限りがあるので使った後煮沸殺菌して使いまわしております。自分で使ったものなのでそれで気になりません。どうせそれでコロナウイルスが防げるというものでもないし、散歩の時と食料の買い出し時に使うくらいですから。 

*なかなかカラフルなデザイン。首からサンプルを下げて、歩きながら”行商”する人もいます。   左のオレンジのバッグを背負った人は歩きのデリバリーボーイ、右は過日テイクアウトに失敗したBurger Kindの入り口です。

2.ホームレス:元々ホームレスは珍しくはないのですが、コロナの問題が大きくなってから大分目立つように感じます。オーストラリアなどは100万人を超える失業者が出ているようなので、ブラジルも似たようなものでしょう。でも、比べるのも失礼かも知れませんが、インドに比べたらかわいいものです。インドは温かいので(今は酷暑期)道路に寝ていてもどうってことは無いのですが、これから冬を迎えるブラジルはどうなんでしょうか。そしてコロナのお陰で、テイクアウトのみとなったレストランからは、食べ残しも出なくなってしまい、それこそ彼らにとっては死活問題だろうと思います。この辺はインドも同じかも知れません。 

                           

*営業中止のカフェの前にテントを張ったり、そのまま寝たり。軒先で屋根があるので、雨が凌げます。カフェが営業していた頃は、道路にまでテープルとイスが並び、とても賑わっていた場所です。

3.デリバリーボーイ:                          基本的にレストランで食事が出来なくなりましたが、テイクアウトや”出前”で利用できるところは少なくありません。結果、ランチやディナーの食事時になると背中にクーラーボックスほどの”おかもち”を背負ったオートバイや自転車、なかには歩きのデリバリーボーイがものすごく増えました。この辺は日本も同じかも知れません。背中にはUber Eats、 iFood,、Rappiなんて書かれていますが、日本にはまだUber Eatsはないかもです。こちらの場合は家(部屋)まで届けてくれません。正確に言うと、防犯上敷地の中に入れないので、最初のゲートまで受け取りに出なくてはいけません。 ちょっと面倒。(私のアパートでは入り口にたどり着くまでに鉄の扉3つ開けなくてはなりません)

*オートバイのほか、自転車、歩きなど様々。私も使いたいのですが、残念ながら電話で注文が出来ないので、自分で店にいって持ち帰っております。

州政府の政策に反対!

先週の土日の夕方、外から異様な騒音が聞こえてきました。          クラクションの音やオートバイのエンジンをむやみにふかす音、さらにサッカーの応援なんかで使われるラッパというのでしょうか、それらがミックスされた音です。窓から外を見てみるとパウリスタ大通りからのようです。夕方の散歩を兼ねてパウリスタ大通りに出てみると、大勢の人がブラジル国旗を振ったり、車に国旗をかぶせたり、マントのように着たりして集まっています。しばらく行くと、トラックの上で誰かがマイクを使って演説しています。               現政権の政策に反対しているんだろうか?                  言っていることも分からなければ、横断幕に書いてあることも分からないので、後ほど地元に人(会社の人)Oさんに聞いてみました。Oさんによると彼らは、現サンパウロ州の政策、すなわち商業活動中止反対、を主張いるそうです。サンパウロ州は3月23日より、生活に必要な食品や医薬品を扱う店を除いて、商業活動停止というのは以前にも書きましたが、それが5月10日まで延長されていていますが、それを辞めて欲しいというわけです。

商業活動を一か月以上も止めてしまうというのは確かに大変なことです。ブラジルのようなまだ貧しい人たちが多い国では、失業は即生活が成り立たなくなることになり、コロナも怖いけど、食べられなくなるのはもっと困る、というわけです。 どうせ多くの人は死なないんだから、一部の人の命を救うことにより大多数の人を路頭に迷わせる方が問題である、という意見も一理あります。          ブラジル国ボルソナロ大統領は、ブラジルのトランプとも呼ばれ、今回の新コロナも”ただの風邪” と言い放ち、経済優先を主張しています。先日も商業活動規制を主張するマンデッタ保健相を更迭してしまいました。各州は政策に多少の違いがあるものの、基本的にこのマンデッタ保健相の政策に従っていたことになり、逆にこのデモは保健相の政策に反対、ボルソナロ大統領を支持するということになります。(中央政府と各州のバランスというか力関係はよくわかりません)    

コロナ撲滅と経済活動という矛盾した問題をいかにバランスを取って解決してゆくかが難しいところですが、金持ち、知識人が多く住んでいると思われるこのあたりで、(知識人からは人気のない)大統領支持のデモが発生するというのは興味深いところです。この先、マンデッタ保健相を更迭したボルソナロ大統領の主張が通って、制限解除に動くことも大いに考えられます。もしそうなった場合にはこれまでの努力というか、我慢が無になって、すぐに医療崩壊を引き起こし、病院にも行けなくなってしまうでしょう。                                   4月19日のブラジルの感染者数は38,000人ほど、死者は2,500に人を超え、死亡率の高さが目立ちます。しかし、検査体制がしっかりしているとは言えないブラジルですから実際の感染者数はずっと多い可能性が高いと思います。そして、増加率は急激になりつつあり、オーバーシュートの直前というところです。さて、5月10日以降どのような判断が下されることでしょうか。          

*パウリスタ大通りでのデモ。交通はほぼマヒ状態です。
*トラック(街頭宣伝車)からの演説。みんなマスクをしていません。コロナなんか怖くないという立場ですから意識的にそうしているのかも。もちろん私はしていました。ほんの気休めですが。

         

* この脇になぜかハーレーの大型バイクに乗った暴走族のような集団が。商業活動再開の主張とどういう関係があるのか分かりません。

                              

北の国から

サンパウロでの「籠の鳥」にとっての楽しみと言えば、Youtubeも含めてTVと限られた数の本を読むぐらい。ネットサーフィンなんてのも可能ですが、私はその楽しみ方を知りません。                            このブログでも何度か紹介した便利な「TV Box」では、タダでWowwowを含めてほぼすべての番組が見れます。その中の一つに「日本映画専門チャンネル」(BS255チャンネル)というのがあって、その日は土曜日で、たまたま朝の10:00から(日本は22:00)「北の国から―第15話」がやってました。       「北の国から」は、20年以上も昔、私の姉がビデオで全巻持っていたので、借りて一気に見たことがあります。その頃はDVDなんてなくて、今は懐かしいVHS方式のカセットテープで、全24巻ですから結構な荷物だったのを覚えています。    よってストーリーは知っていたのですが、さすが国民的ドラマと言われるだけあって、見始めるとついつい引き込まれてしまいました。特に15話の最後では、大友柳太郎演じる笠松老人が、その日の朝、(たぶん歳をとって農耕には使えなくなった)自分の馬を売ってしまい、その夜酔っ払いながら黒板五郎の家にやってきて、独り言のように馬への思いを語ります。そのセリフと語り口は名場面で、涙なしには見れません。そして、円熟の大友柳太郎の名演技はさすがです。       その日は雨で、五郎は家に入ってきた笠松老人に、 ”自転車で来たんかい?” と聞くと、”馬はもういねえからな。今頃もう肉になってるだろ” と力なく答え、誰に向かって話す風でもなくぼそぼそと語り始めます。

「今朝、早く業者がつれに来るってンで、ゆんべ御馳走食わしてやったンだ。
 そしたらあの野郎、察したらしい。                     今朝トラックが来て、馬小屋から引き出したら、 入り口で急に動かなくなって、
おれの肩に、首をこう、 幾度も幾度もこすりつけやがった。          見たらな、涙を流してやがんのよ。こんな大粒の。こんな涙をな。

18年間オラといっしょに、それこそ苦労さして、用がなくなって。
オラにいわせりゃ女房みたいなあいつを。                   それからふいにあの野郎、 自分からポコポコ歩いてふみ板踏んで、トラックの荷台にあがってったもンだ。

 あいつだけがオラと、苦労をともにした。
 あいつがオラに何いいたかったか。
 信じていたオラに、何いいたかったか。」

愚問ですが、馬って涙を流すものなのでしょうか。どうも本当にあった話を描いているような気がして仕方ありません。

*大友柳太郎。昔は時代劇の俳優として活躍したようです。