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閉店する店、開店する店

3月からの商業活動制限から、レストランでは閉めるかテイクアウトのみの営業になり、テイクアウトしているところでも売り上げは大きく落ち込み、日本のような「持続化給付金」なんて制度も無く、長く持ちこたえられるところは少ないと思われます。                                 下の写真はアパートからすぐのところにある3件のレストランなのですが、その中の一つ「Dale」という店(写真の真ん中)はもう店内の設備はほぼ撤去が終わって、この日は後かたずけをしていました。「Dale」はカラオケがあるレストランだったと記憶していますが、コロナ前からそんなに流行っている店でもなく、そこにコロナでは一たまりも無かったことでしょう。 

向かって左隣の店は「Bueno」。ポルトガル語で「Good」という意味です。  基本的に和食屋で日系人なら誰でも知っている店で、私も何度かお世話になりましたが、3月の州政府の規制後ずっと閉めていました。それでも前を通ると時々電気がついていて中で従業員が仕事をしていたようにも見えましたが、テイクアウトをやっている様子もなく、残念なことに「Dale」と同じことになるのかもしれません。「Bueno」は元日本の力士夫婦が始めた店なんですが、奥さん(韓国人)と別れて今は韓国人の奥さんが切り盛りしているそうです。そんなわけで和食屋と韓国料理屋の中間のような感じでした。私はどちらも好きだし、近いし何とか持ちこたえて欲しいのですが。                        「Dale」の向かって右側は、「Corleone」という何やら恐ろし気な名前の床屋で、ここはバーも兼ねているというとてもユニークな床屋です。バーと床屋を兼ねた店ってなんだんだろう?散髪の順番を待っている間に飲むのか、さっぱりした後に飲むというコンセプトなのか?                      ブラジルではいつコロナが収束するのか全く分からない状況ですが、もし仮に再開できる日が来たとしても多くの店は再開できず、街の様子は一変しているかも知れません。                                 

*こちらも近所の別の閉店レストラン。以前は確かSubwayだったと思います。ALUGAとはRentの意。場所はすごく良いところと思います。

一方、こんな状況でも新規に出店する店も現れました。最初の写真にある「Bueno」のちょうど反対側あたりにできたのですが、6畳一間ぐらいの小さなコーヒースタンドです。もちろんテイクアウト専門。私はコーヒーは飲まないので、試してはみませんでしたが値段は3.5レアル(70円ほど)と格安。簡単なパン類やケーキなども置いてあるようですが、これで商売になるのだろうか。場所は駐車場の入り口わきで、その点は悪くないかもしれませんが、通りがパウリスタ大通りから一つ入っている道なので、あまり人通りは多くありません。

*6畳一間ぐらいのスペース。いくらブラジルでも1杯70円では。。。
*駐車料金が1時間13レアル(260円)に対し、コーヒーが70円です。

Cerveja(セルべージャ)と東麒麟

ビールのことをポルトガル語でCerveja(セルベージャ)と言います。ポルトガル語のなかには英語とよく似ている単語はたくさんあるのですが、Beerとは全然似てません。また生ビールはChope(ショッピ)と言い、Cervejaとは全く別の単語になります。ブラジルではビールの人気が高く、真昼間からビールを飲んでいる人も珍しくありません。先日はビールの大瓶を片手に、飲みながら歩いている2人連れの女性を見かけました。缶ビールではなくて大瓶です。              コロナ問題以前ですが、週末には店からはみ出して、道路を占領してまでワイワイやっているのも定番の風景です。ブラジルのビール消費量は中国、米国に次いで世界で3番目。値段も安いです。私のように少量とは言え、毎日ビールを飲む者にとってはありがたいです。ブランドにもよりますが、一般的なビールは350㏄の缶ビールで60円ぐらいです。ブランドもいっぱいありますが、そのほとんどは製造メーカーは同じとか。よって味もどれもあまり変わりません。違ってもせいぜい(3社しかない)日本のビールの違いくらいです。

*スーパーのビールコーナー。一枚の写真に入りきれないスペースです。

 

*キリンの一番搾りが写っていますが、これ以外は一般的なビールです。この写真を見て気が付いたのですが、AMSTELの1.89レアル(約40円)はメチャ安いですね。350mlでなく、296mlなんてのもありますのでそちらだと思います。

ところで、わたくしはビールと日本酒を一緒にというか、ビール飲みながら日本酒も飲みます。店であっても家で飲んでも。ビールばかりではちょっと物足りない、お酒ばかりでも重い感じがして時々ビールをチェイサーのようにして飲むと、またお酒がおいしく飲めます。ブラジルでも日本酒は普通に買えますが、重量があることと関税100%ですから日本の4倍くらいの値段がします。           でも、そんな高価な日本酒を買わなくても、地元のブランドで「東麒麟」という日本酒があります。およそ80年以上もの昔、三菱の岩崎弥太郎の長男、久弥がブラジルで始めた東山農場というところで醸造を始めたのがこの東麒麟で、740ml(4合瓶)で30-40レアルくらい(約600円から700円)。店によって結構値段が違いますが、ほぼ日本並みのお値段。サンパウロに赴任したころは為替の関係で一本1,000円ぐらいのイメージでしたが、今では700円ぐらいです。(同様にビールも最初は1缶100円弱ぐらいの感覚でした)私には東麒麟で十分。これから冬に向かって行くサンパウロ、さらに欠かせなくなりそうなありがたい存在です。

*東麒麟の商品ラインアップ。焼酎もあるようですが、試したことはありません。1970年代になって日本の大手メーカ―が支援して各段に品質が向上したそうです。

連続テレビ小説

12時間の時差があるブラジルでは、夜のゴールデンアワーは見るものが無いとは書きましたが、朝の連続テレビ小説はほぼ欠かさず見ており、今や毎日の楽しみにさえなっています。こちらでは夜の8時からですので、まさにゴールデンアワー。  今は古関裕而先生をモデルにした「エール」ですが、彼は家業の関係から福島商業高校に進学したものの、独学で音楽を学んだというから大したものです。古賀政男なんかも明大のマンドリンクラブの出身で、音楽を専門に学んだわけでもないし、この世界ではやはり才能というかセンスというか。それは大衆音楽だから言えることなのか。いや、武満徹だってほとんど独学で音楽を学んだってことだし、専門に音楽を学んで名を上げた人は案外少ないのかも知れません。

以前TV-BoxでVOD(Video On Demand)機能があるという話を紹介しましたが、好きな時に映画が見れるというイメージでしたが、TVシリーズも1,000種類以上もあって、結構楽しめるものがあることがわかりました。            その中でもNHKの連続TV小説はありがたいです。どれも良くできている上に、1回15分とはいえ、全部で約150回分もあるわけですから、1日4話見たとしても1か月以上楽しめます。もちろん過去の番組がすべて入っているわけではありません。ざっとみたところ、「トト姉ちゃん」(2016年4月から放送)以降が収録されているようです。

そこでまずは「とと姉ちゃん」を見始めました。2016年というとインドに居ましたので、もちろん見てません。インドでもTV Boxはあったけど、インド時間で朝4時半からですから。(VOD機能はたぶん無かった)            NHKから国民を救う党なんてのもあって、NHKには何かと批判もありますが、少なくとも大河小説と連続テレビ小説は見る価値十分と思います。

*ヒロインは高畑充希というオーデションで採用された女優だそうです。

「インド駐在記」でもちょっと触れたような気がしますが、この朝のTV小説はエジプトはじめ中東諸国でも放映されました。特に「おしん」は有名で、当時の経済大国日本と「おしん」の物語が結び付くような付かないようなところが受けたのでしょうか。私は2000年ごろ中東に出張に行く機会も多く、サウジアラビアでもUAEでも、たとえば買い物でレジで並んでいると、私を見て「Oshin! Oshin!」と声をかけられたものです。わずか20年前ですが、まだ中国人とか韓国人もそれほど多くはなかったです。                             エジプトでは現地代理店と確かカイロ大学を訪問した時だったと思いますが、あいさつが終わるや否や「昨日すずらん見たか?」なんて話題になるほどで、大人気の番組でした。「すずらん」は「おしん」より10年も後の作品ですが、ちょうどその頃放映されていたのです。 その時なぜか「加齢臭」の話になり、「歳をとるとなぜか不快な匂いが出るけどどうしてだろう?」なんて。そして「萌=ヒロインの名前」のおおよその意味を説明してあげたら、妙に納得というか嬉しそうにしてくれた事が思い出されます。 「すずらん」については私は断片的にしか見て無かったですが、橋爪功が良い味出していた記憶があります。是非最初から見てみたいのですが、残念ながらちょっと古すぎてTV BoxのVODには収録されておりません。

*橋爪功が鉄道員の役でヒロインで捨て子の”萌”を育てるお話です。

冬至かぼちゃ

冬至にかぼちゃを食べる習慣「冬至かぼちゃ」という言葉があります。冬至にはゆず湯に入るというのもあります。冬至というか冬の間、緑黄野菜の不足しがちな季節にビタミンの豊富なかぼちゃを食べて、風邪などひかずに元気で乗り切ろうとうことだと思います。                            かぼちゃは好きなんですが、一度インドで試したかぼちゃが日本のものとはあまりにも違い、その時以来「日本でなくてはあの栗のようにほくほくとしたかぼちゃは食べられないのだ」とあきらめておりました。                こちらのフェイラ(市場)やスーパーでも普通に売っていますが、日本のものとは違うと決めつけて、はなから選択肢から消しておりました。          でもブラジルでは農業の神様と言われた日系人が作った(開発した)ものかもしれないし、ひょっとしたら日本のかぼちゃに近いかもしれない。冬至でもあるしダメ元でいいからと、試して見る事にしました。

*値段は半分で7.5レアル(約150円)。写真は半分使った後で四分の一です。決して高くはないです。

天ぷらなんかも良いですが、揚げ物は家で作る気がしないので、単純に甘辛く煮てみることにしました。切って、醤油、砂糖、みりんなんかで煮込むだけの単純料理で、電子レンジだけでもできます。しょせんかぼちゃ、主役にはなれなくとも立派なプラス一品になります。                         結果は、うれしいことに日本のかぼちゃと遜色ありませんでした。ほくほくの栗かぼちゃです。

*電子レンジで作ると、レンジが勝手に作っているあいだ、他のものを準備できるので便利です。

サンパウロは冬至が過ぎ、これから少しずつでも日が長くなってくるかと思うと、コロナで憂鬱な日々も少しは気分も上向きます。5月末には一旦秋らしい陽気になって、朝晩は肌寒いくらいになったのですが、ここ2-3週間は最低気温は19度ぐらい、最高は28度にもなり、まるで冬至どころか夏至です。           街ゆく人もTシャツにショートパンツ姿。 年配者にとってはありがたいことです。エアコン(暖房機能もあり)を入れて備えは万全ですが、このまま春になってくれたらもっといいのだけれど。                         ところで今週の月曜日、ネットを利用しての社員全員参加の打ち合わせで、「在宅勤務もこう長くなると、会社としては家でかかる経費、たとえば電気代とかインターネット料金、あるいはこれからかかるであろう暖房費などの一部を負担するべきではないか?」という話になったのですが、驚いたことにどの家、といっても全部で13人ですが、冬でも暖房器具・設備は使っていないそうです。やはり基本的には温暖なんですね。皆まだ若いってこともありますが。

サンパウロのインドカレー

街でインド人を見かけることはまずなくても、 南米第一の大都会サンパウロですからインド料理屋もそこそこあります。アパートの近くにも1-2件あって、そのうち行ってみようと考えているうちにコロナ騒動が本格的になってしまい、あきらめていました。しかし、多くのレストランはテイクアウトでの販売はやっているので、インドレストランもやっているかもと考え、ダメ元で行ってみることにしました。そこは毎週のように買い出しに行っている青空市場(フェーラ)の近くにある「タンドール」という店です。フェーラでの買い物兼ねて、もし営業していても困らないように?昼近くに行きました。そこはフェーラから1ブロックほど下った住宅街の中で看板もないし、全然目立たないのですが、すぐに見つかりました。なにせ、マスクをしていても、近くまで行くとカレーの匂いが漂ってきましたので。

ちょうど配達から帰ってきたと思われるお兄いさんの後に続いて入っていくと、店の中に客はいませんが、「窓口」は開いていて、テイクアウトが出来るようになっています。窓口の脇に座ってスマホをいじっているあんちゃんが居たので、「Take Out/Take Away、OK?」と聞くと、中から主人らしい人がメニューを持って出てきました。明らかにインド人ではなく、欧州系ブラジル人です。これは吉なのか凶なのか。

*入口というか受け渡し窓口。ここは2階なのですが、外でも食べられるようになってました。アルコール消毒剤も備えてあります。
*カダイチキンは右側の3つスパイシー印が付いているものです。(MURG KARAHI:54.9レアル) 値段は和食以上かも知れません。

何が書いてあるのか良くわからないメニューを見ながら、自分でも思いがけず、「キーマカレーは?」と言っていました。                  しかし主人は「キーマカレーは無い」と言います。じゃ、定番のチキンカレーかな、最初からそういえばよかった、なんて思いながら「チキンカレーは?」と聞くと、「スパイシーの方がいいですか?」と聞くので、たぶんブラジルでは相当スパイシーでもインドの基準からしたらマイルドであろうと「イエス(Sim)」というと、「カダイチキンはどう?」というので、それはチキンカレーとはちょっと違うんじゃないの?とは思ったもののいろいろ聞くのも面倒だし、カダイチキンは野菜も結構入っているし(いるはずだし)、インドでもお気に入りの一つだったので、「じゃそれとプレーンナンください」ということで無事注文完了。お値段は76.9レアル(約1,600円)。たけー!ブラジルレアルが安くなっている現在でも日本円でなんと1,600円。インドと比べたら約10倍、日本と比べてもちょっと高め。ブラジルでは鶏肉なんかすごく安いのに。

ナンは家に帰ってまた温めれば良いだろうと考え、慌てず帰ってきたのですが、家に着いてもまだ十分に温かかったので、そのままいただきました。       うーん・・50点。何かが足りません。スパイスの組み合わせか。鶏肉はインド風で皮なし。私は皮つきの方がジューシーで良いと思いますが。辛さはまあまあ辛いほう。だけどコクが足りないというか、本場のものとはかなり違います。 ナンの方はまああんなもんでしょう。小麦粉にそれほど差があるとも思えないし。今更ながら餅は餅屋と言いますか、他の国で食べる場合は別ものと思って食べないといけないという事でしょうか。でも日本で食べるインド料理は結構レベルが高いと思います。そうです、ほとんどのインド料理店はインド人とかネパール人がやってますから。結局料理人がブラジル人であったのは、凶とまではいかないまで吉ではなかったということになります。

*カダイチキンは日本人の感覚からするとチキンカレーにかなり近いです。蓋が付いていたのですが、他の買い物と一緒に10分ほどザックに入れて運んだので、少々漏れてしまいました。期待したほどではなかったけど、50点はちょっと辛すぎの採点だったかも。

100万人突破も一部制限解除

ブラジルでは先週コロナ感染者数がとうとう100万人を超えてしまいました。一日あたりの死亡者の増加数も世界一です。                   日本を始め、多くの国では第1波は終息しつつあるのに、この国では一向に衰える気配がありません。現在2位のブラジルはこのペースでいけばいずれ1位になると思われます。なにせ増え方は既に1位ですから。そしてその次はインドがブラジルを追い越して1位になることでしょう。ブラジルもインドも、発表されている数値は実態をまったく反映していないと個人的には考えていますが、その理由はブラジル同様貧困層が巨大で、把握できていないであろうという事です。意図的に隠している可能性もあります。                             インドは医療崩壊が起きているようで、インド法人の日本人スタッフは一時帰国することにしたそうです。多くの日系企業は同様の措置を取っているそうです。ブラジルは、医療崩壊までは一歩手前ながら、なんとか持ちこたえているとか。  

そんなブラジル(サンパウロ州)ですが、6月11日から商業活動の一部解除が決定され、営業時間1日4時間という制限付きで商店、ショッピングセンターなどの営業再開を許可しました。                           パウリスタ通りはサンパウロで1-2を争うような繁華街だと思いますが、商業活動制限以来、シャッターが下ろされていてゴーストタウンのようでした。4時間だけとは言え、照明で明るく照らされた店内が見えるのは、ちょっと気持ちが和みます。 「本当はこんなに華やかな通りだったんだ」なんて。そしてコロナの問題が改善したかのような錯覚に陥ります。                    都会から華やかさ、賑わいを取ってしまえば、ただのコンクリートジャングルで、人間の住むところではなくなってしまいます。

*夕方からオープンしたショッピングセンター。でも人があまりいません。
*入口は制限され、マスクとフェイスシールドをした係員が。マスクの着用とアルコール消毒をチャックしているものと思われます。
*この写真の左と奥の店は本屋なんですが、こちらは通りを兼ねているようで、入口の制限はしてませんでした。

パウリスタ通りの交通量も増えたように感じます。もっとも経済活動制限時であっても、緊急事態宣言下の日本のようにガラガラになると言うようなことはなかったです。そんな状態だからコロナが一向に改善しないのかはなんとも言えません。 たぶん外を歩いていることで感染するということはまずないでしょうから。     サンパウロ州では、商店ではなく一般の事務所も一日4時間までなら開けても良いことになりました。4時間だけ事務所に居ても効率が上がるわけでもないので、私が働く会社では未だ在宅勤務を続けています。いい加減うんざりしますが、一方ではみんな慣れてしまって、通勤する必要もなく、自分の時間が持てるので「これも悪くないかも」と考えている人が少なからず居ることも事実です。実際にお客に行かなければならない人を除いてはHO(Home Office)でもさほど問題ないし、コロナがこんな状態では少なくとも今年中はこんな状態続くものと思われます。   ひょっとしたら、この先ずっと続くのか?実は日本人駐在員も現地に居なくても済んでしまうのかも知れません。順調に行っていればの前提ですが。

Rabada-2

レシピは「主婦の友」のコピーだそうです。レシピを置いて行ってくれたLさんは、日系3世のおばちゃんですが、誠にきれいな日本語を話します。お爺ちゃん(1世ということになります)から厳しく教えられたとか。「あたし」なんて決して言いません。必ず「わたくし」です。書くのは不得意のようですが、お手本にしたいくらい、しゃべる日本語は素晴らしいです。                   話はちょっと逸れますが、昔ある日本の船と英国の船が接触してトラブルになりました。日本人船長は、訥々とした英語ながらも教科書通りの英語で主張すべきをしたところ、それを聞いた英国人の船長は、「おい、みんな聞いたか!?俺たちも彼のような英語をしゃべらなければいけないんだぞ!」と言ったそうです。本当の話です。ネイティブが、外国人から本来の正しい英語(日本語)を聞いて悪い気がするはずがありません。それどころか尊敬さえされるはずです。Lさんはそんな日本語を話すのです。スラングなどを交えてネイティブっぽくしゃべる人を上手でかっこいいと思う人も多いでしょうが、ネイティブから見たら軽薄と映るに違いありません。我々はしょせん外国人でネイティブにはまずなれないのですから。

さて、そのレシピもさすがに古そうで、オーブンのことをテンピ(天火)なんて表現しています。まあ、そんなことはどうでもいいのですが、思いがけずあきらめかけていたRabadaに再度挑戦することになりました。  

*主婦の友のレシピ。これによるとこれはイギリス風ということです。

まずは週末のフェーラでOxtailを4つ購入。その重さはちょうどレシピにある重さと同じ600gほどでした。ベーコンと一緒で、28レアル(600円ぐらい)

*左がOxtail、右がベーコン。レシピによると両方使います。たぶんベーコンの方が値段は高いと思います。

この3か月ほどはほぼ自炊していますので、味付けや調理時間などいちいち正確に計らなくても「感」というものが働きます。しかもちゃんとしたレシピがあるんですから、失敗のしようがないかもしれません。結果は大成功で、おいしいものが無いといわれる英国の料理とも思えません。自画自賛ながら絶品でした。

*食べた後に撮った写真ですので、残りは3つ。でもこれから毎日?いくら良くできたと言ってもそれもつらいので冷凍しておこう。

*ご飯にもいいですが、やはりパンの方がいいでしょう。柔らかめのフランスパンをスープに付けて食べると最高です。ただ肉がちょっと食べにくいというのが難点。

Rabada(ハバーダ)-1

ブラジルのシュハスコ(BBQ)はとても有名ですが、私のお気に入りの一つにOxtail(牛のしっぽ)の料理があります。ブラジルでは「Rabada=ハバーダと読みます」と言って、量り売りのランチメニューなんかにもありますが、骨の重さが半分ぐらい占めてると思われるので、あまりコスパはよくないのかもしれません。  フェイラ(市場)に行くと牛タンなどと並んで売っています。         サンパウロで初めてRabadaを食べて以来、いつか自分で作ってみようと、 2月の一時帰国の時に日本で圧力なべを購入してきました。 Rabadaだけでなく、ご飯を圧力なべで炊いてみたい、ということもありました。 ある日のスライステニスクラブで、持ち寄ったおにぎりのなかでとりわけおいしいご飯があったので、「これは何のお米使ったですか?」と聞くと、「日本のいいお米を圧力なべで炊いたんですよ」。 圧力なべで炊くととてもおいしく炊けると、ということは聞いてはいましたが、これだけ違うなら価値がある、では今度日本に帰ったら買って帰ろう、となったわけです。   

*圧力ナベ。日本で確か3,000円ぐらいだったと思います。本当は電気圧力ナベが欲しかったのですが、日本のものは電圧が合わないし、こちらのものは信用できないし、ということでガス用で妥協。

2月末圧力なべを持ち帰って早速Rabadaに挑戦です。ブラジル風のRabadaもいいですが、まずは韓国風牛テールスープでも作ってみようと思い、サイトの案内をたよりに作ってみましたが、なぜか韓国で食べた本場の味には遠く及びません。ガッカリして、残りの牛テールは肉を骨からはがして(圧力なべで煮てあるので簡単に剝れる)、別の料理に使ってしまいました。それはそれでよかったのですが、その後ご飯もためしてみたものの、こちらもなぜかイマイチ期待はずれ。これなら炊飯器で炊いた方が簡単で間違いない、ということになって、圧力ナベはしばらくお蔵入りになってしまいました。ちょうどそのころインフルエンザに罹ってしまい、味覚が変わってしまっていたということがあったかも知れません。(コロナではありません、念のため。ちゃんと検査もしております) 

その頃ブラジルにもコロナは上陸していたものの、まだ他の国の事という感じで、スライステニスも活動出来ていました。例によってランチは持ち寄りで、その日はLさんがRabadaを持ってきてくれました。「これは旨い」 みんなで感動し、是非作り方教えてください、なんてお世辞ではなく本気で言っていたのですが、その後間もなくコロナ騒ぎが本格化してしまって、スライスクラブは休止、連絡が途絶えておりました。                              ところが忘れたころ、Lさんから「Rabadaのレシピを置いて置きましたから」というメールが入ってきました。ちょっと時間は開きましたが、ちゃんと覚えていてくれたのです。                               日本だったら、郵便ポストとか入口のドアあたりに挟まっているところでしょうが、こちらでは外部の人間は入口はもちろん郵便ポストにも近づけませんので、守衛まで取りに行かなくてはなりません。行くのは簡単なことですが、説明は簡単ではありません。でも何とか分かってくれて、守衛さんが私の郵便受けに入れてくれたということがわかり、無事レシピを回収。                      

床屋も休業中のはずだけど

商業活動の制限で、基本的には床屋も閉まっています。3月24日から早や3か月近く、男であっても3か月間も髪の毛を切らないってわけにもいきません。    アパートから歩いてすぐのところに日本語が少し通じる床屋があり、去年の10月サンパウロに引っ越してきた頃からそこでお世話になっているのですが、商業活動制限の始まった3月24日ごろから1か月以上閉店していました。          ある日散歩の途中で前を通りかかると、電気がついていて営業しているように見えます。”従業員だけで掃除でもしているんだろうか” としばらく眺めていると、明らかにお客と思しき人が見えます。「なんだ、やってるじゃん」と、中に入っていつもお世話になっている日系のおばちゃんに「営業してるんですか?」 と聞くと 「はい」と言うではありませんか。散歩の途中でお金もカードも持っていなかったので、 「じゃ、家に帰ってお金持ってくるから5分待ってて」と期せずして生まれて初めての床屋の予約することに。店の名前は 「Allumi」。アルミ?「Hallumi(はるみ)」のこと?

*夕方5時ごろ。でもほとんど客はいません。

そのおばちゃんは日系3世くらいでしょうか。片言の日本語は分かってくれます。 たとえば、「全体的に1cmぐらい切ってくれ」とか。             「客は結構来ますか?」                         「いやまだまだ全然。コロナを怖がって来ないみたい」            「営業しているのは問題無いんですか?」                 「この店は広いので、お客さん同士を離したり、窓を開け放つなど対策してるんですよ」                                  「そうすれば営業しても構わないいんですか?」              「役所の人が来たらよろしくないです」                   「そんな場合は罰金?」                         「バッキン?」 「罰金」とかその辺になるともう通じません。ちなみに上記の会話は、片言のやり取りを私が補っています。

私の場合は、近所の床屋がたまたまやっていたからよかったけど、他の人はどうしているんだろう。家族がいたらなんとかなるけど、一人暮らしだったら?    たまたま収納棚を届けてくれた会社のスタッフ(独身)にどうしているのか聞いてみると、行きつけの床屋の自宅に行って切ってもらっているそうです。そこは「八尋」という名前の床屋なんですが、その店主の自宅まで行って切ってもらうわけです。 なるほど、そういう手があったか。                  そのスタッフによると床屋はまだ営業を認められていないので、摘発された場合は罰金が課せられるそうです。罰金とはどのくらいの金額かは知りませんが、そんなリスクを冒してまで営業するメリットがあるんだろうか。きっと罰金額は軽微なものか、ちょっとした「袖の下」でなんとかなってしまうのでしょう。

  

*入口から。たしかにかなり広いスペースです。

支払いを済ませて帰り際、前から気になっていた店の名前「Allumi」について「どういう意味なんですか?」と聞くと、そのおばちゃんは「日本語で説明できない」とのコメント。帰って辞書を引いてみると、アルミニウムの「アルミ」でした。 たしかに日本語では説明できないかも。でもなんでアルミなんだ。。

収納棚の購入

コロナとは無関係に、5月に本帰国になったM氏よりミニコンポを譲ってもらいました。置くところがなかったので、床に置くわけにもいかずしばらく食卓の上に置いておりました。ミニだからまあさほど場所を取るわけでもないのですが、元々調味料や筆記具、お酒など毎日使うものをところ狭しと置いてあったところを押しのけて、というか重ねるようにして割り込ませたので、空きスペース、すなわち食事と仕事のスペースがほんの僅かのものになってしまいました。食事の度に物を押しのけてスペースを確保するなんて、4畳半の散らかった部屋で、座るところしか畳が見えないような状態です。

これではよろしくない、と思い切って収納棚を買うことにしました。店は開いていませんが、ネットがあります。しかしポルトガル語なので、会社のスタッフに希望するサイズなどを伝えて、カタログ(通販の画面)を送ってもらいました。 送付先も、まずスタッフの自宅にしてもらい、そこから届けてもらいます。なぜなら自分の家に届いてもちゃんと受け取れる保証というか自信がありませんので。    「思い切って」と少々大袈裟に書きましたが、この時期食品以外のものを買うとなるとそれなりの覚悟が必要になるのです。お値段は送料入れて213レアル(約5,000円)。

発注してから10日後、物はちゃんと届けてもらったものの、予想したことではありますが、自分で組み立てなければなりません。必要な工具(ドライバーなど)が付いているかと思いきや付いてません。幸い前任者が工具一式を置いて行ってくれたので、なんとかなりましたが、苦労したのは作業そのものです。もう体がなまってていることおびただしく、疲れるというかまったく思い通りにいきません。元々体が硬い上に、歳のせいで中腰になったり床に膝をつくだけでも一苦労。しかも組み立て方のマニュアルはプロトガル語ですから、時々辞書を引きながら、こんな時期なのに汗をかきながら格闘すること3時間ほど。 多少ねじが余りましたが、なんとか完成しました。   

*各部品(板)も結構重くて一人での作業としては大変でした。設計もよろしくないと思います(一人では作るのが難しい)。ブラジル製かどうかは分かりませんが。

ねじが余ったのはたぶん少し余計に入っていたのでしょう。久しぶりの肉体労働。でも完成した時には達成感がありました。しばらく忘れていた感覚かも知れません。一仕事終え、シャワーを浴びた後に飲んだその日のビールは一味違いました。しかし、この程度の肉体労働でも、明日ではなく2-3日後に手首とか腰、膝などが痛くなることでしょう、ちょっと悲しいけど。  

*予定どおりミニコンポを上に乗せて。何を置いてもいいのでしょうが、キャスターもついてて、本来はワインやワイングラスなどお酒類の収納庫として設計されているようです。